【じゃらんじゃらん】 手つかずの自然満喫 インドネシア西端のサバン シュノーケリングやダイビング 野生のサルが住む森
インドネシア最西端のアチェ州サバン市があるウェ島では、手つかずの海岸で楽しむシュノーケリングが人気だ。島内にはインドネシア人や外国人向けのダイビング学校も建ち始め、隣国のマレーシアや欧州から訪れる長期滞在者も多い。内陸部の森林地帯では野生のサルやオオトカゲが観察でき、連休時は自然を満喫する観光客でにぎわう。
ウェ島までは、アチェ州バンダアチェ市のウレレ港から高速船で約1時間半。料金はエコノミー席で1万8500ルピア(約160円)からだ。
島の広さは156平方キロで、海水浴を楽しめるビーチのほか、天然の温泉地帯やサル生息地域などの観光スポットが点在。海岸沿いにあるコテージからは日の出や夕日が楽しめ、観光客に人気だ。
島西部のイボイ地区やガパン地区は、島有数のシュノーケリングスポットで、海の透明度が非常に高い。イボイ地区にあるルビア島へモーターボートで約十分かけて渡ると、マレーシアや欧州などの外国人観光客やスマトラ島に住む華人旅行者でにぎわっていた。
ルビア島は、サウジアラビアの聖地メッカに最も近い地とされ、巡礼発着点として利用されてきた歴史があり、石碑に記録が残っている。
イボイ地区でダイビング学校を経営するマレーシア人のステファンさん(60)は3年前に教室を始め、13人分の部屋を用意。価格は滞在期間によって異なるが、5日間の短期コースで270万ルピア(約2万3000円)ほど。食事は自炊だが、「港から新鮮な魚を仕入れることができ、マレーシアから持ち込んだわさびで刺身を毎日楽しめる」と話す。
インド洋に臨む島の西端には、地理的にインドネシア最西端を示すモニュメント「ゼロキロメートル」の塔がひっそりと建っている。
◇島内の交通手段
島内の交通手段は、バスやレンタルバイクなど。サバン港から各地の観光地まではバスで約5万ルピア(約430円)、レンタルバイクの価格の相場は半日10万ルピア(約850円)ほど。島内の案内地図は、ウレレ港やサバン港で入手できる。