アストラBが1部優勝 邦人増加で4部制へ JJCソフトボール
ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)ソフトボール部の2012年度前期大会の全日程が16日に終了した。28チームが実力別に3部に分かれて戦い、1部リーグではアストラBが12年ぶりの優勝を飾った。同日、表彰式とともに全チームの監督会議が中央ジャカルタのJJCで開かれ、在留邦人の増加傾向を受け、再来年をめどに4部制に変更することを決定した。(関口潤、写真も)
アストラBの岡本義朗監督は、ベンチも含めて一人一人が緊張感を持って試合に臨むことができたと振り返り、「全員野球で勝ち取った優勝」と強調した。
2部は三井、3部は丸紅が優勝し、それぞれ1部、2部の最下位と入れ替わりでの昇格が決定。
16日には1部8位のパラダイスと2部2位のヒーローズ、2部8位のオールスターズと3部2位のJICAによる入れ替え戦があり、激戦の末、それぞれサヨナラでパラダイスとオールスターズが残留を決めた。
■通貨危機以来の4部制
JJCソフトボール部は、1998年の通貨危機まで4部制で運用していたが、危機後に在留邦人が減少した影響でチーム数も減り、3部制に変更していた。
近年の順調な経済成長で在留邦人数が増加に転じており、チーム数が増えた場合に現在のスケジュールでは運用が難しくなるため、4部制へ変更する。
ソフトボール部の赤井繁喜部長は特に「若い人がすごく増えている」と強調。「勝利を目的にしているからこそ、より濃い人間関係を築くことができる」と述べ、在留邦人の交流の場としてさらに発展していくことに期待を示した。
監督会議ではほかに、今期からヘルメットを準備していることや、心肺蘇生のためのAED(自動体外式除細動器)を購入したことを改めて説明し、安全面を重視している姿勢を示した。後期トーナメントを来年1月20日開幕とすることも決定した。
ソフトボール部には企業チームやクラブチームなど計28チーム、約640人が参加。JJCのクラブ活動の中で最大の規模を誇っている。
◇16日の試合結果
1・2部入れ替え戦 パラダイス7―6ヒーローズ
2・3部入れ替え戦 オールスターズ5―4JICA