【ジョクジャ特集】 ジョクジャ発ジャカルタ行き 週末は20本超
ホテル急増の背景には空の便の拡充がある。ガルーダ・インドネシア航空は、ジャカルタ発ジョクジャ行きを1日5本、週末には7本にし、ジョクジャ発ジャカルタ行きは平日、週末ともに10本態勢で臨む。デンパサール発ジョクジャ行きは2本、ジョクジャ発デンパサール行きは3本に増便した。ライオンエアのジャカルタ発着は平日、週末ともに8―10本。他の航空会社を入れると、週末はジョクジャ発ジャカルタ行きだけで1日20本を超える。
1日1往復だったマレーシア・クアラルンプール発着のエアアジア便は、今月から2往復になった。シンガポール路線の増便も検討しており、近隣諸国からの観光客増加に拍車が掛かりそうだ。
ジョクジャカルタ特別州観光局によると、昨年ジョクジャを訪れた外国人観光客は約50万人で、オランダ人がトップ。2位がマレーシア人で日本人は3位だった。タズビル観光局長は「空の便はますます便利になっているが、日本人観光客の3分の2は、バリ島からの日帰り旅行者」と指摘する。
早朝の便でジョクジャに入り、車で約1時間の世界遺産ボロブドゥール遺跡群を見学。午後は王宮やマリオボロ通り、プランバナン寺院などを回り、夜8時の便でバリにとんぼ返りするパッケージツアーの人気は根強い。しかし、遺跡巡りなどで数日間滞在する日本人の中高年のグループも増えており、タズビル局長は「落ち着ける観光地としての魅力をもっと宣伝していきたい」と話した。