子ども絵画コンテスト開く 独立記念日近づき バリ島ウブド
17日のインドネシア独立記念日に合わせた行事「ウブド子ども絵画コンテスト」の最終選考が先月31日、バリ島の絵画村として有名なギャニャール県ウブド郡にある宿泊施設「ビンタン・パリ・コテージ」で開かれた。選考では、応募した絵画で入選した幼稚園児5人と小学生9人が晴天の中、和やかにときおり笑顔を見せ合い、絵を描いた。入賞者には同日、賞状と賞品が授与された。
コンテストは、ウブド郡の教育委員会が主催し、ウブド在住のデザイナー、鈴木靖峯さん(74)がスポンサーとなって1979年から毎年開催。今回第34回を迎え、ウブド郡の幼稚園12園、小学校44校から計250点の応募があった。
幼稚園の時から毎年入賞しているウブド第5小学校6年のイ・グスティ・ヌグラ・ウィダニャナ・プトラさんは「今年も入賞できて、とてもうれしい。幼稚園の時に入賞してから、絵を描くことがとても好きになった。将来は絵描きになりたい」と抱負を語った。
■将来は美術館を
鈴木さんは「ウブドの子どもたちがこれまでに描いた絵を見ると、バリ島の絵画の流れが分かる。バリ島を訪れる観光客の好みや、そのときどきの絵の流行などが、子どもの描く絵に反映されている。近い将来にバリ島の子どもたちの絵を展示する、バリ子ども美術館が建てられたらというのが私の夢」と語った。(ウブド在住ジャズピアノ講師・藤川修、写真も)