映画から食へ、人気広がる 韓国ウィーク、きょうまで 無料で映画 ブースに料理
先月二十八日から南ジャカルタ・クバヨラン・ラマのショッピングモール「ガンダリア・シティ」などで開催されている韓国観光公社や在インドネシア韓国大使館主催の「コリア・インドネシア・ウィーク」は三日、閉幕する。買い物客でにぎわう週末の一、二の両日にはブースに長蛇の列ができた。
韓国風の門をくぐると、トッポギやチャプチェなど韓国料理を並べたブースが並ぶ。三階では無料で映画が鑑賞できるフィルム・フェスティバル、地下一階では韓国から来イした料理人によるデモンストレーション、吹き抜けのアトリウムではインドネシア人の若者たちによる韓国の音楽とダンスのコンサートとモール全体でイベントを盛り上げる。
夜には男性アイドルグループ、神話(シンファ)のエンディ(イ・ソンホ)らが出演する「韓流コンサート」を同モールのエキシビジョンホールで開催。コンサートは三日にも開かれる。
韓国食品を買い込んでいたドゥウィタ・ランタサリさんは、「ロマンチックで大好き」という韓国映画で知ったジャージャー麺風のインスタント麺を食べてみたいと思ったことから、ジャカルタの韓国食品スーパーに通うようになった。「インドネシア人は辛いものが好きだから韓国料理は合う」と笑う。
同モールに週末の二日間限定で出店していた韓国食品スーパー・ム・グン・ハのイ・ハンキュさんは「韓国の映画やテレビを見て、そこに出てくる食品に興味を持ってスーパーを訪れるインドネシア人客が増えてきている」と話す。
西ジャワ州ブカシ県チカランから駆け付けたユニアルさん(二一)、スリさん(二二)は男性アイドルグループ「スーパー・ジュニア」のファン。韓国料理は食べたことがなく、キムチを試食するために行列の先頭に並んで、目を輝かせていた。
一日に行われた記者会見で、韓国のキム・ヨンスン駐インドネシア大使は「両国の文化理解は協力を強化するための基礎として非常に重要だ」と強調。韓流人気の理由については「韓国国民は長い間、外国の文化に対して開放的であり続けてきたことから、韓国の文化や精神性を損なうことなく、ほかの文化と融合することができる」と説明した。
韓国映画祭は四日まで同モールで開催。南ジャカルタ・スディルマン通りの韓国文化センターでは十月十三日まで文人画の展示会を行っている。イベントの詳細は韓国文化センターのウェブサイト(http://id.korean-culture.org)で確認できる。