UIで日本文化祭 学生製作の低燃費車も あすまで
西ジャワ州デポックのインドネシア大学(UI)で13日、15日までの3日間の日程で、同大人文学部日本語学科の学生を中心とした「グラル・ジュパン2012(第18回インドネシア大学日本文化祭)」が開幕した。インドネシアにいながら日本の文化祭を体験できるとあって、大勢の家族連れや学生が来場した。
会場となった日本文化研究センターの敷地内には金魚すくいや輪投げなどの屋台、ワークショップやお化け屋敷、浴衣着付け体験や写真撮影などのブースが設けられた。
テーマは「自然を未来へ」。工学部の学生が製作した低燃費の1人乗り自動車も展示。実際に走っている様子を動画で見せ、わかりやすいように説明した。デニ・エファさん(工学部3年生)は「軽量化するところで苦労した。将来は日本の自動車業界で働きたい。会場の皆さんに楽しんでもらえたらうれしい」と話した。
にぎわったのは学生たちが参加したおにぎり早食い競争。口いっぱいにおにぎりをほお張り、早く食べ切ろうと必死の様子に笑いが巻き起こった。
開幕式では、インドネシア各地で活動している日本舞踊家の蓮田愛さんが出演。北スラウェシの木琴「コリンタン」の軽快な音に乗って踊り、日イ文化を融合した舞台を披露した。パジャジャラン大学日本語学科の元講師ルバヤさん(73)は書道を実演。「名前を漢字で書いてほしい」という来場者が多数詰め掛けた。
実行委員長のエリザベス・ランバンバトゥさん(日本語学科3年生)は「3日間開催しているので、日本人にもぜひ一度足を運んでほしい。誰でも楽しめるブースがたくさんあります」と語った。
最終日には、神輿(みこし)や餅つき大会、盆踊り、花火、コスプレ大会、よさこいソーランが催され、メイドカフェなども開設される。