【じゃらんじゃらん特集】 専用スタジオ開設 フラダンス・ジャカルタ ウクレレ教室も
日本留学中に出合ったフラダンスをインドネシアで広めたいと、2009年にフラダンス教室「フラダンス・ジャカルタ」を開講したイシャン・オデリアさん(25)は5月、南ジャカルタ・ウィジャヤ通りに専用スタジオを開設した。「日本語で習える」と日本人女性約50人が受講。立地の良い新しいスタジオで安心してレッスンに集中できると好評だ。さらにウクレレやフラメンコの教室も開講し、踊りや音楽を学ぶ生徒たちでにぎわっている。
ビルの2階にあるスタジオは75平米。階段を昇ると、ゆったりとしたハワイ音楽が聞こえてくる。スタジオには、花輪(レイ)、衣装(パウススカート)などが飾ってある展示スペースもある。
フラダンス教室を主宰するイシャンさんは、教室開講から3年間、ジャカルタ各地で場所を借り、転々として教えてきた。しかし、都合の良い時間にスタジオを予約できないなど、何かと不自由。生徒も通うのが大変だった。「最近、生徒数が安定してきたこともあり、みなさんに安心して習ってもらおうとスタジオを作りました」と話す。
生徒が通いやすい場所を選び、十数人が一緒に踊れる清潔なスタジオが完成した。ガラス張りで自分の踊りを確認しながら学ぶこともできる。
■テレビにも出演
サルサやバレエ、ベリーダンスなどのダンス教室は盛んだが、フラダンスを学べるところは他にない。イシャンさんは「インドネシアでフラを普及させるためには、まずフラのことを知ってもらう必要があります。地道な周知活動を続けていくことが大切」と強調する。
これまでさまざまな発表の機会を設け、テレビにも出演してきた。今年5月には、民間テレビ局RCTIのバラエティー番組「ダフシャット」に出演し、教室に関する問い合わせが殺到したという。
また、日系のハワイ出身者で、メトロTVニュースキャスターのダルトン・タノナカ氏らファンも多い。米国大使館の招待を受け、今月14日に開かれる米国文化のイベントにも出演するなど、活動の場を広げている。
■ハワイ文化を理解
上智大留学中、教会でゴスペルフラに出合ってから、フラをはじめとするハワイ文化を学んできたイシャンさん。「インドネシアの人々にもっとハワイの文化について知ってほしい」との思いは強い。
そこで、ジャカルタで開いたフラの公演に見に来ていたハワイ人のウクレレ奏者のケビン・アキノさん(50)と出会い、今度はウクレレ教室も毎週水曜と木曜日に開講した。ケビンさんは「ウクレレはフラダンスの音楽にも取り入れられています。フラの世界を表現するには歌詞と音楽の両方を理解する必要があります」とウクレレの魅力を語る。
また、さまざまな踊りにも関心のあるイシャンさんの友人で、プロのフラメンコダンサーのスペイン人女性のシルヴィ・マネキンさん(32)によるフラメンコ教室もスタート。先月体験教室を開催し、約10人が集まったという。
◇専用スタジオ
月―土:午前9時半―午後4時
活動場所:Jl. Wijaya 1/65 Kebayoran Baru Jakarta Selatan
申し込みはイシャンさん:0815-1450-4826まで。