【じゃらんじゃらん特集】 見て、触って、楽しむ 入場無料の「フローラ・ファウナ」 来月15日まで開催中
国内外の動植物を展示・販売する「フローラ・ファウナ・エキスポ2012」が、中央ジャカルタのバンテン広場で開催中だ。ウサギやハムスターなどのペットや、広大なインドネシアから集められた色とりどりの熱帯植物が並び、会場は入場無料の動植物園さながら。出展者数229と例年より規模が小さくなったが、その分家族連れはゆったりと散策を楽しめそうだ。(堀田実希、写真も)
■子連れで賑わう動物ブース
「コーーココケケケ!」。台に乗ったニワトリが胸を張り、けたたましい鳴き声を響き渡らせた。足下では、放たれたシチメンチョウが歩き回る。子どもは驚き、若者は携帯電話のカメラのシャッターを切った。「ハリーポッター」で人気が出たというフクロウ、カラフルなインコ、高級コーヒーの代名詞「コピ・ルワック」で知られるジャコウネコも目玉商品。触るのも、記念撮影も自由だという店もあった。
陸上動物だけでなく、珍種のカメ、ヘビなどのは虫類、両生類も並ぶ。今年もヤドカリが登場。例年通り、殻に絵の具で模様や人の顔、現在開催中のサッカー欧州選手権にちなんだ欧州諸国の国旗が描かれた。3匹2万5千ルピアで販売されている。
■珍しい植物が彩る世界
出展者の大半は植物を扱う。黄色やピンク、朱色など、南国特有の色鮮やかな植物が会場を彩った。白、ピンクとカラフルなユリを背に、ポーズを決めて撮影会をする女子中学生のグループも。
強い芳香で蚊避け効果をうたう南国植物のゾディア。「このゾディアは強烈な匂いがあり、蚊を寄せ付けないよ。アパートのベランダに2鉢いかが」と店主。小さいもので1鉢1万ルピアとお手頃価格だ。
珍しい植物も多い。ハート形の実を付ける「ブア・チンタ(Ochrosia oppositifolia)」はスラウェシから取り寄せたもので、一鉢200万ルピア。ほか、木彫りの置物などもあった。