【JJCソフトボール開幕特集】 野球一筋の大砲 注目選手 松浦哲也さん(31)
投手が怖がる伊藤忠の大砲、三番主将・松浦哲也さん。4年8シーズンで、本塁打通算50本、本塁打王4回のリーグを代表するホームランバッターだ。
2008年、赴任してきた初日に「机にユニフォームが置いてあった」。以来4年間、1度も出場を欠いたことはない。チームは力をつけ、昨年、前期1部リーグを8戦全勝、15年ぶりに優勝を遂げた。
「野球道」が生んだ人格の持ち主。3歳で野球を始めて以来、小中高大、商社リーグと野球一筋の道を歩んできたが、慶応大学野球部時代に転機があった。
プロ候補や甲子園活躍選手がひしめく部員135人の巨大チームで、レギュラーの座が手に入らない。「誰だって表舞台に立って活躍したい」からこそ、悔しかった。しかし、自主性が重んじられる大学野球で、松浦選手が思い至ったのは、「ベンチに入れなくても、チームのために何ができるか」。仲間をバックアップしチームに貢献する。発想の転換だった。
自分の経験が十二分に生かせるソフトボール。今回の目標ももちろん優勝だ。昨年は100本で祝勝ビールかけ。「あっという間に使い切った。今度は200本でやりたい」