南方占領時の切手も 展示会で邦人収集家
中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンション・センター(JCC)で開催されているインドネシア国際切手展で、15人の日本人収集家のコレクションが展示されている。1841年に日本で初めて発行された切手を展示した千葉晋一さんは、日本人の中で最も高い評価を受けた。
日本が第二次世界大戦中に占領したインドネシアで発行した南方占領地切手もあった。東京在住の土屋理義さんは、ジャワやスマトラ、スラウェシ、カリマンタンなど各島で軍が発行した切手を紹介。「大日本」の文字や日の丸、船のいかりが現地の切手に加刷されている珍しいコレクションを展示した。
土屋さんは「収集だけではなく、切手からつながる歴史を研究し続けていきたい」と語った。
コレクションだけではなく、収集家による郵便史研究の発表も展示を通じて行われている。開催期間は24日までで、入場料は無料。珍しい切手や古いお札の販売などを行うブースも出展している。
国際切手展は毎年行われ、前回大会は横浜で行われた。来年はタイのバンコクで開催される。(岡坂泰寛、写真も)