【じゃらんじゃらん特集】 見どころ満載のジャカルタフェア 工芸品や二輪、文化紹介も

 ジャカルタ生誕を記念した毎年恒例のイベントで、45回目となる国内最大規模の物産展「ジャカルタ見本市(ジャカルタ・フェア)」が14日、中央ジャカルタ・クマヨランの国際展示場(JIExpo)で始まった。7月15日まで。ジャカルタ市民の貴重な娯楽の場となる1カ月の祭典は、ジャカルタ在住の外国人にとっても、旺盛な消費に支えられ、好景気を享受するインドネシアの熱気に触れながら、全国各地から集まった色とりどりの工芸品などを見て回る絶好の機会だ。 

■にぎわう会場
 広々とした会場では、衣料品、食料品、工芸品、家電、二輪車などが並び、出展者は展示即売を実施。週末に会場に足を運んでみると、家族連れやカップルで訪れる市民でごった返していた。
 イベントコンパニオンたちは、あの手この手でブースの前を通る来場者の関心を引こうと一生懸命。貴重な伝統工芸品や最新の電化製品まで多種多様な品物を展示したブースが軒を連ね、お化け屋敷、ブタウィ文化を紹介するブースなどもある。夕方からはミニコンサートなどもあり、市民は夜遅くまで楽しんでいる。

■イランから22年出店
 伝統工芸品のコーナーはインドネシア国内の衣装や芸術品が陳列されたブースが大半。その中にイラン人商人がイランの伝統工芸品を展示しているブースがあり、他とは違う雰囲気を醸し出していた。きめ細やかな装飾に彩られた花瓶や、色とりどりのランプを展示し、大柄な初老の男性が優しく客引きをしているのが印象的だ。
 価格は3万ルピアから75万ルピアまで。店主のハシッドさんは「この展示会に参加して22年になる。イランとインドネシアには遠い距離がある。だから、インドネシアの人々にイランの工芸品を手頃な価格で幅広く提供して距離を縮めたい」と語った。

■製麺機に注目集まる
 機械のコーナーではひときわ注目を集めるブースがあった。製麺機の実演パフォーマンスに、見物客が物珍しそうに見入っている。製麺機から麺が出てくると、見物客らは驚いた表情で完成した麺を手に取って感触を確かめた。
 製麺機製造会社のブディマンさんは「普段目にしない製麺の過程を実演することで、注目してもらうことができる」と語った。

■MRTに興味津々
 ジャカルタで進められているMRT(大量高速交通システム)の車両の実物大の模型の展示ブースでは、ボランティアスタッフが丁寧にMRTについて説明。見学者らは真剣な表情で聞き入った。
 見物客のディンダさんは「これが実現したら、ジャカルタの交通渋滞は解消されるかもしれない。実現してほしい」と期待を寄せた。州政府は2016年にルバックブルス(南ジャカルタ)―ホテル・インドネシア前(中央ジャカルタ)の約15.5キロ間の開通を目指す。 

特別企画 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly