黄組が総合優勝 「記憶に残る体育祭」に ジャカルタ日本人学校
ジャカルタ日本人学校(JJS)は16日、第43回体育祭を開催した。「記録より記憶に残せ―創り出せ 忘れられない体育祭―」をスローガンとした今年の体育祭は、昨年に続き3年連続で黄組が総合優勝を果たした。看板大賞と今年から新設されたリレー大賞は緑組、応援大賞は赤組が勝ち取った。透き通った青空の下、小・中学部の全校児童・生徒は赤、青、黄、緑の四組に分かれ、優勝を競い合った。
開会式で、岩本謙一郎校長は「見ている全ての人の記憶に残る体育祭にして下さい」、学校維持会の小林修一理事長は「全員が協力して頑張ってください」、在インドネシア日本大使館の山岸正裕領事部長は「練習の成果を出して、自己ベストを尽くしてください」と激励の言葉を送った。
■気迫のこもった応援
各団は全ての種目で声を枯らして仲間に声援を送り続けた。額に汗をにじませながら真剣な眼差しで仲間の姿を見守った。応援席には赤組「(炎の下が火二つ)覇赫翔(えんはかくしょう)、青組「飛天碧(鳥へんの横に集)(ひてんひゃくちょう)」、黄組「鷹破統蒐(ようはとうしゅう)」、緑組「剛強無双(ごうきょうむそう)」の文字とキャラクターを描いた看板が掲げられた。各団長の掛け声のもと、各団の個性を生かした応援演技を披露。力強い応援で観客席にアピールした。
■多彩なダンスで魅了
小学部1、2年生は表現種目「GOOD LUCKY☆(グッキー☆)」で、元気よく飛び上がり、腰を左右に振る可愛らしいダンスを披露。中学部女子は「Welcome to JJS parade」でクールなダンスから可愛らしいダンスまで多様な踊りを熱演し、観客の目を引きつけた。中学部男子の「組体操2012―覚醒 俺らの鎖を解き放て―」は、一つ一つの技の完成度の高さに観客は息をのんだ。最後の四段やぐらが完成すると会場は拍手に包まれた。
■白熱したリレー
最終種目は中学部代表の色別対抗リレー。静寂の中、緊張した面持ちでスタートを切った選手たちは全身の力を振り絞って走った。拮抗(きっこう)した勝負を繰り広げ、応援席からはひときわの大歓声。白熱したリレーに勝利したのは青組で、緑、赤、黄組と続いた。
■緑組が4年ぶり復活
各組が全力を出し切った体育祭。全員が晴れやかな表情で閉会式を迎えた。接戦を制し優勝したのは、1120点の黄組。応援大賞は細部に工夫を凝らしたパフォーマンスを披露した赤組、看板大賞は力強い梟(ふくろう)を表現した緑組が受賞した。
閉会式後は、団ごとに解団式を行い、健闘をたたえ合った。黄組団長の佐藤凛太郎さんは「中学生最後の体育祭で優勝できてとてもうれしい。もうこれが最後だと思うと寂しいが、今の2年生が、来年も素晴らしい体育祭を作り上げていくことを期待します」と喜びを語った。
全校児童・生徒数の増加で、今年の体育祭から4年ぶりに緑組が復活した。緑組の応援スタイルを踏襲している生徒や先生がいないため、ゼロからのスタート。苦労が絶えない中、団長の柳田一輝さんを中心にまとまって本番に臨み、見事に看板大賞を受賞した。
※追記(2012年10月11日)
「岩本謙一郎校長」を「岩本健一郎校長」と掲載していました。お詫びして、訂正します。