国内最大級の自転車展開幕 イナバイシクル ブーム続き、新規参入も 国内外の50社出展 JCCで3日まで
国内最大級の自転車展「イナバイシクル」(主催・文化観光省、青年スポーツ担当国務相事務所)が31日、中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンション・センター(JCC)で開幕した。2回目の開催となる今年は、国内外の自転車メーカーや部品・アクセサリー業者、販売店など計51社が出店。自転車ブームが続く中、1万円を切る安価な製品から100万円を超える高級車まで多様な自転車がそろった。3日まで。
日用雑貨店「エース・ハードウェア」の自転車専門店「バイク・コロニー」は昨年2月に1号店を開き、現在は全国6店舗。イタリアの「ビアンキ」など「他店に比べてブランドを多くそろえているのが強み」と同店のザイナル・ファタさんは語る。
香港のジェフリーズ・グループは昨年10月にジェフリーズ・インドネシア社を開設。昨年のイナバイシクルで出展し、引き合いが相次ぐことから現地法人設立を決めた。同社が取り扱うのは小型乗用車ブランド「ミニ」の折りたたみ自転車など。同社の清水敦夫マネージメント・プランニング・ディレクターは「インドネシアでは自転車が一つのブームになっているが、スポーツ自転車に偏っており、得意とするライフスタイルに沿った自転車をアピールできると考えた」と現法設立の背景を説明。初日の午前だけで20台の注文を受けたという。
2004年に結成され、自転車ブームをけん引してきた自転車愛好家団体「バイク・トゥー・ワーク(BTW)」も出展。現在は約3万人が団体に参加し、各地に支部ができるなど、自転車通勤の文化が着実に浸透してきているという。
中央ジャカルタ・タムリン通りまでの13キロほどの距離を自転車通勤しているというゾラヤ・パスカリニさん(27)は「以前は暑いことや空気が汚いことなどを理由に、好んで自転車に乗る人はほとんどいなかったが、渋滞が激しくなる中で自転車を通勤手段に選択する人が増えてきている」と語った。
「イナスポーツ」「イナゴルフ」と併催。開場は午前9時半から午後8時まで。入場無料。