優秀なデベロッパーを探せ ゲーム業界マッチング GREE、コナミ、セガなど7社
デジタル端末の普及に合わせ、急拡大するソーシャルゲームの開発が進む中、インドネシアと日本のゲーム業界のビジネスマッチングイベント「ゲーム・ネットワーキング・ジャカルタ」が二十八日、中央ジャカルタのホテル・グランド・ハイアットで開かれた。世界市場をにらみ、インドネシアの優秀なデベロッパーと提携しようと、日本からソーシャルゲーム関連会社七社が参加した。
主催は日経BP社、後援はインドネシアコンピュータ・ソフトウェア協会(ASPILUKI)、モバイル&オンライン・コンテンツ・プロバイダ協会(IMOCA)。会場には、コナミデジタルエンタテイメント(KDE)、GREE(グリー)、セガなどのソーシャルゲーム関連会社七社がブースを出展した。KDE、GREE、セガの幹部が講演し、各社の事業内容や世界戦略を説明。インドネシアのゲーム開発会社などが商談に訪れた。
現在スマートフォンやタブレット端末の普及とともに拡大する世界のソーシャルゲーム市場にゲーム開発が追いついておらず、日本のゲーム開発会社は、インドネシアでもパートナーとなるデベロッパー(開発会社)探しを急いでいる。KDEやセガは、デベロッパーと連携し、既存のゲームをインドシア市場向けに現地化したり、ゲームをアンドロイドやiOS(アイフォーンのOS)をはじめとするさまざまなプラットホーム上で使えるように再構築し、世界に配信することを目指す。
グリーは二十三日から、アンドロイドやiOS向けに世界共通のソーシャルゲーム・プラットフォームの提供も開始。グリー・シンガポール社の小林慎和副社長は世界中でデベロッパーを募集しているとし、「優秀なデベロッパーには出資も検討する」と話した。
日経BP社企画事業局事業部の遠藤慎理氏によると、インドネシアは人口が多く、最先端の技術を早く吸収する若い世代の割合が高いため優秀なデベロッパーも多いという。
またデベロッパーにとっては、インドネシアで普及率が低いアンドロイドやiOS向けソフトの販路を海外に向けて増やす機会となった。
講演を行ったセガのモバイルニューメディア事業部モバイルニューメディアビジネス部の岩城農部長は「インドネシアではここ一年ほどでゲーム開発会社がPCからスマートフォン向けのゲーム開発にシフトしており、その中からパートナーとなる企業を探したい」と語った。