ゆっくり時間を楽しむが勝ち 別世界にタイムスリップ トバ湖
外出自粛が始まり約1カ月が過ぎました。自宅で仕事をしたり、空いた時間にはユーチューブを見たり、読書したり、料理を始めたり、ぼ~とする時間が多くなってきました。自粛が始まった当初は、こんなにゆっくり時間を過ごして「いいのか?」と焦る気持ちもありましたが、最近はすでに境地に達したのか、このゆっくり時間を楽しむが勝ちという気分です。
ふと、以前にもこのような時間の過ごした日があるのを思い出しました。それがトバ湖のサモシール島に旅行に行った時の事です。トバ湖といえば、一度は耳にしたことがあるが、実際に行ったことがある方は少ないと思います。と、いうのは観光資源が少なく、バリ島、ロンボク島、ジョグジャカルタなどに比べると若干インパクトに欠けるのが欠点です…。
ちなみに、トバ湖は過去の巨大噴火によって広い範囲の地下水が噴出、地盤沈下によりトバ湖を形成するカルデラができたと考えられています。その後、マグマの隆起が起こりトバ湖内のサモシール島が形成された。トバ噴火は2週間程度で終わったが、地球規模で広がった火山灰が太陽光線をさえぎり、その後数年から数十年の間、平均気温を5度押し下げたといわれます。
その後、人類に衣類の着用を促し、被服による防寒能力がアフリカ大陸から全大陸への進出を可能にしたのではないか、という仮説もあります。
さて、旅行の話に戻すと、トバ湖のサモシール島での移動手段は、車かバイクになります。せっかくなので、私はバイクを借りて島内を一周してやろうと意気込み、さっそうとバイクにまたがりした。ところが、途中で雨が降ってきて島を3分の2ほど回ったところで、断念しました。バイクに乗りながら地元の学校から子供たちの楽しげな声が聞こえてきたり、道端にバイクを止めて休憩していると、子供達が無邪気に近寄ってきたり、逃げたりして。
道ですれ違うのは人間ならず、水牛がいたり、どこか私の田舎を思い出させるような場面にも出会いました。翌日はホテルの湖沿いにあるレストランで一日中、読書をしたり、夕日を眺めたりしながら、どこか日常とは別の世界にタイムスリップしたかのようにのんびりとした時間を過ごしました。
このサムシール島は、欧米人にも人気があります。島に向かうには渡し船があり、それに乗船しますが、その船で一緒になった、ジャカルタ在住でヨーロッパ出身という旅行者も、時間ができれば、サモシール島に2週間ほど滞在していると聞きました。旅行者を虜にするトバ湖のサモシール島は、伝統的家屋や博物館などのちょっとした観光施設もあります。サモシール島へタイムスリップ旅はいかがでしょうか?(ビーウィシュツアー、松田哲也、写真も)