日本のパンが増えている?

クナパくん 古くから米食文化が根付いているインドネシア。ファストフード店で、フライドチキンやハンバーガーを注文しても、「ナシプティ(白いご飯)要りますか」と聞かれる。でも、街の中を歩いていると、屋台でパンも売られているね。
記者 よく売られている物には、小ぶりなパンを油で揚げた「ロティゴレン」があり、千ルピア程度。「ロティバカール」はパンにマーガリンやジャムを塗り込んで焼いた物。いずれもハイカロリーだよ。統計によると、国内では伝統的な市場や屋台などで販売される安価なパンが、売り上げの7割を占めている。
クナパくん そうなんだ。モールの中には日本のパン屋さんみたいなお店も増えてるようだけど。
記者 有名なのはパンの製造・販売を手がけるおかやま工房(本社・岡山市北区)がプロデュースして2008年にオープンした「ぱん屋」という名前のパン屋さん。日本のパンの食感がありつつ、インドネシア人に好まれる商品の開発に取り組んでいる。
クナパくん 最近は、日本のスーパーマーケットやコンビニで売られているような袋詰めのパンもよく見るようになった。
記者 メーカーから卸売りされて、量販店で販売される「袋パン」については、財閥サリムグループが双日や敷島製パンと合弁で設立したニッポン・インドサリ・コルピンド社の「サリ・ロティ」が圧倒的なシェア(市場占有率)を持っている。
 また、山崎製パンと三菱商事、アルファグループが提携して、14年から「マイロティ」の製造を始めている。インドネシアでは食パンの耳の硬さを嫌う人が多いけど、独自開発で耳まで食べられるように軟らかくした。「ランチパック」やあんパンなども投入して差別化している。
クナパくん 日本企業も関係しているんだね。
記者 ニッポン・インドサリ・コルピンド社は、フィリピンでも事業を始めている。インドネシアで培ったノウハウを基に、東南アジアで横展開している。(平野慧、写真も)

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