ラルクに8000人熱狂 待望の初公演 インドネシア語でMC

 ジャカルタの夜空に日本のロックが響いた―。インドネシアで最も人気のある日本のバンド、ラルク・アン・シエルのインドネシア初公演が二日、中央ジャカルタのスナヤンで開催された。約二時間半にわたるライブで、メンバーたちは屋外の会場を埋め尽くした約八千人のファンを熱狂の渦に巻きこんだ。

 開演数時間前から長蛇の列。「ラルク、アン、シエル、ラルク、アン、シエル」と、メンバーの登場を心待ちにするファンの声がこだましていた。
 ラルク・アン・シエルは「HONEY」、「STAY AWAY」など大ヒット曲を次々と披露。ボーカルのハイドは「みんなに会えてうれしいよ」とインドネシア語の甘い声で語りかけると、ファンは絶叫した。ギターのケンは「ジャカルタは熱すぎるぜー」などと、メモを見ながらインドネシア語でMC、観客を笑わせる。
 インドネシアのファンは「XXX(キス キス キス)」 など昨年リリースされた曲も大合唱。約二時間半にわたり、長年待ち望んだラルクの熱演に熱狂した。
 「とても楽しみにしていた」。リニンザ・プラディザさん(二六)は今回でラルク・アン・シエルのライブに行くのは六回目。シンガポールや香港など、日本へも二回見に行ったことがある熱狂的ファンだ。「一九九八年、アニメに使われていた『虹』を初めて聴いたとき、魅力に取りつかれた。ジャカルタに来てくれてとても感動している」と語った。
 ラルク・アン・シエルの世界ツアーをすべて回っているという日本のファンも駆け付けた。秦久美子さん(三〇)と川畑樹恵さん(二三)は香港、バンコク、上海、ニューヨーク、ロンドン、パリのほか、すべての公演を回り、ジャカルタ公演も見に来た。
 秦さんは「現地のファンと交流するのが楽しい」と話し、「海外にも多くのファンがいることは本当にうれしいこと」と語った。

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