断食月に外食増?
クナパくん ラマダン(断食月)中は、飲食店にカーテンがかけられ、日中は人もまばらだった。
記者 そうだね。でも、ラマダン中に外食への意欲自体は高まる傾向が指摘されているよ。レストラン情報サイト「ゾマト」の昨年の期間中のアクセス数は累計1300万件で、平時の3~4倍に上がったという。夜間にかけて一気に需要が盛り上がるそうだ。
クナパくん そうなんだ。どうしてだろう。
記者 日中の断食をがんばる代わりに、日没後の食事は豪華になるそうだ。中央ジャカルタに在住の30代女性会社員は、期間中の食事を「親族や知人と食事を楽しみ、幸せを分かち合うための特別な時間」とし、自炊を控える傾向になると説明してくれたよ。レバラン(断食月明け大祭)の賞与(THR)を当てにした需要増もある。
クナパくん なるほど。連日小さな「お祭り」をやっているみたいな感覚かな。
記者 そうかもね。外食の宅配業も好調で、配車サービス大手ゴジェックが手掛ける「ゴーフード」では、オーダー数がことしのラマダン開始後2週間は前年のラマダンの同時期と比べ86%増を記録したという。
クナパくん 食事を注文してドライバーさんへプレゼントする動きも話題になったね。
記者 また、ボトル入り飲料水業者協会は、ことしの期間中のボトル入り飲料水販売量が、平時の約20%増となる30億リットルに達すると見込んでいるよ。これもブカプアサ(1日の断食明け)での需要が主な背景とみられる。
クナパくん そうなんだ。そういえば、小売りではジャカルタ特別州内の82モールが参加する割引セール「ジャカルタ・グレート・セール・フェスティバル」(JGSF)」や、中央ジャカルタ・クマヨランの国際展示場(JIエキスポ)での「ジャカルタフェア」が始まったね。
記者 そうだね。人々の活動に合わせて、夜までモールが開いている。さまざまな業界でレバランに合わせたプロモーションを展開しており、熱気が続きそうだ。 (大野航太郎)