新MPV販売を推進 近藤恭哉さん MMKSI
三菱自動車ブランドの乗用車、軽商用車販売の三菱モーターズ・クラマ・ユダ・セールス・インドネシア(MMKSI)社長の近藤恭哉さんが25日に帰任する。後任には三菱自動車ロシア社長だった中村直哉さんが就任する。1年半の任期中はクロスオーバーMPV「エクスパンダー」の販売が絶好調で推移。三菱商事本社に戻り、今後も自動車関連の新規事業開発を担当する予定の近藤さんにインドネシアへの思いを聞いた。
——エクスパンダーの販売が絶好調の中で逆に大変だった点は。
当初の目標を大幅に超える予約注文を受けたので、生産が間に合わず多くのお客さまに長期間待っていただいた。初期の予約では半年以上かかったケースもあった。定期的にお客さまとコンタクトを取り、ストレスを少なくお待ちいただけるように腐心した。
——これからのインドネシアの自動車市場をどう見ているか。
中期的には楽観、足元についてはやや慎重な見方を持っている。現在、インドネシアは、既に東南アジア諸国連合(ASEAN)で最大の市場。現状、個人消費の伸び悩みや世界経済の減速懸念などがあり、2013年のピークを超えられていないが、何かきっかけがあれば、一気に需要が急伸する可能性はある。
——任期を振り返ってやり残したことは?
着任した17年4月から新しい販売会社・新しい工場という新体制下でのオペレーションがスタートし、同年8月、インドネシアのお客さまのために一から企画・開発した新モデル、エクスパンダーをローンチ。良いスタートを切ることができた。ただ我々のチャレンジはまだ始まったばかりだ。三菱自動車の車が多くのインドネシアのお客さまから愛される存在になるためにやらなければいけない事はいっぱいあり、やり残したことと言える。(坂田恵愛、平野慧)