「弟の応援を糧に」 クレオパトラさん JKT48

 「自分だけじゃなく、チームとしてより良くできるようにいつも考えている」。アイドルグループJKT48メンバー、クレオパトラさん(一八、ニックネーム・クレオ)は、メンバーを代表して発言することも多い中心人物の一人。イベントやテレビ出演時は、目立つポジションに立つ。
 「たとえ練習で疲れていても、眠かったとしても、その場でやるべきことをやるのがプロフェッショナルだと思う」
 西ジャワ州デポックのグナダルマ大学工業技術学部に通いながら、JKT48の活動を続けている。将来の夢は建築家。ハードルが高いことにチャレンジしたいと思って、女性が少ない学部を選んだ。
 JKT48に応募したのも、「新しい経験になる」と旺盛なチャレンジ精神から。「新しい曲のダンスを覚えるのは大変だけど、とても楽しい」と目を輝かせる。
 JKT48の活動を一番応援してくれているのは家族。弟のムハマッド・ラフマンさん(一三)は自閉症であまり話すことができない。テレビに姉のクレオさんが出演すると、「わー」と声を上げてとても喜んでくれるという。応援も欠かさない。出演するイベントなどにも頻繁に訪れている。
 クレオさんが、あごを切ってしまい出血するけがを負った時、ラフマンさんが先に泣いた。「家族の誇りになりたい」。それが彼女の原動力だ。

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