【スナンスナン】「船」を楽しむレストラン アンチョールで楽しく ザ・ピア・バイ・カラハ
世界最大の島しょ国といわれるインドネシアだが、ジャカルタ特別州内で海を感じられる場所は多くない。北ジャカルタ区アンチョールに船をコンセプトにしたレストランがあると聞いて訪ねてみた。
ジャワ海に通じるアンチョール湖に面して建つレストラン「ザ・ピア・バイ・カラハ」。桟橋を渡って店内に入ると、セーラー服を来た店員が迎えてくれた。店内は2隻の船が連結したデザインとなっており、所々に浮き輪やガラスの浮き玉が配置されている。
夜に行くと正面にあるアンチョール湖のモニュメントがライトアップされ、店内照明の一部にろうそくが使われる。一帯が幻想的な雰囲気に包まれるのでおすすめだ。土曜の夜にはバンドの生演奏なども行われるという。
メニューは西洋料理が中心で、豚肉の料理もある。約20種類のビールにラム酒やジン、もちろんコーヒーやソフトドリンクもある。スパゲティのカルボナーラ(5万5千ルピア)と豚肉のステーキ(8万5千ルピア)、コロナビール(8万8千ルピア)を注文した。
料理を待つ間、2階建てで約250席あるという店内を散策した。2階へ続く曲線形の木製スロープではアンチョール湖を一望できる。2階にはソファーにゆったり座れるテーブル席が用意されている。
スパゲティのカルボナーラはクリーミーで味が濃い目。すこしくどさはあるが酒のおつまみとしてはとてもいい。豚肉のステーキは軟らかくジューシーだが、トマトソースが大量にかかり少ししょっぱかった。
デザートのバナナスプリット(7万5千ルピア)は3色のアイスクリームがバナナの上に乗っている。見た目が可愛らしく、食後のコーヒーのお供におすすめだ。
同店は2015年2月に開業。マネジャーのダリウス・スマクルさん(45)は「今やアンチョールを代表するレストランの一つ」と自信を見せる。摩天楼から離れ、湖に浮かぶ「船」での食事を、恋人や家族と楽しんでみるのはいかがだろうか。(大野航太郎、写真も)
◇The Pier by Kalaha
住所 Pondok Putri Duyung 7 Taman Impian Jaya Ancol Jl.Lodan Raya No. 7, Jakarta Utara
☎ 021.6471.6691
営業 月〜木曜 午前9時〜午後11時
金・土曜 午前9時〜翌午前2時
日曜 午前7時〜翌午前0時半