白、猛追も届かず 豪ニックが逃げ切り インドネシアOP最終日
ワンアジアツアー「エンジョイ・ジャカルタ・インドネシア・オープン」(エメラルダGC)の第三日、最終日が二十四、二十五日に行われ、ニック・カレン(豪州)が優勝した。
三日目終了後から首位に立ったニックは最終日、二位と四打差の十一アンダーでスタートしたものの、十四ホールでは痛恨のトリプルボギー。八アンダーまで崩れ後続に追いつかれたが、十七ホールのバーディーで再び抜け出し、通算九アンダーで逃げ切った。
通算八アンダー二位は日本ツアーでも活躍するデイビッド・スメイル(ニュージーランド)。通算七アンダー三位タイに白佳和らが付けた。
日本勢最高位の白は、後半に四バーディーを上げ首位ニックを猛追。八アンダーで迎えた最終ホールでは、首位を懸けるバーディーチャンスが訪れたが、渾身のパットは惜しくもカップをかすめ、結局ボギー。通算七アンダーでホールアウトした。白は「勝ちたかった。日本に帰って練習です」と悔しがった。
冨山聡は通算六アンダー六位タイ。最終日は七バーディー二ボギーの六七をマークする躍進を見せた。「二回ダブルボギーを叩きそうだったが、パットが良くボギーで耐えられた」と話した。
ほか、日本勢は通算三アンダー十四位タイに若干二十三歳の中西直人。通算二アンダー十七位タイに藤田寛之と富田雅哉、通算一アンダー二十二位タイに小山内護が入った。
今年から日本ゴルフツアー機構(JGTO)が大会を共催。日本ツアー前の三月に日程を変更し、JGTOには今年、四十八人の出場枠が与えられた。JGTOとワンアジアツアーの契約は今年を含め三年間で、日本選手出場が続く見込み。
◇日本勢のコメント 白「日本の開幕の弾みに」
▽白佳和「勝ちたかった。四日通して安定しており、手応えがあった。この経験を日本の開幕戦に弾みをつけたい」
▽冨山聡「パターが良かった。ほぼワンパットでいけた。難しいコースだが、来年もまた来たい」
▽中西直人「コースマネジメントがうまくいった。初日から良い感覚があり、いけると感じていた」
▽藤田寛之「素晴らしいコース。ショットが悪く、だんだん難しくなっていった。ぜひ来年も出場したい」
▽富田雅哉「この経験を今後に生かしたい。どんどん海外の試合に出場して、若い選手の道しるべになりたい」
▽小山内護「三パットが十二回あった。三カ月ぶりで試合勘が戻っていない」