【スナンスナン】 60種のパンやケーキ レバント フランス風朝ごはんも

 「おいしいパンが食べたい!」――レバント・ブーランジェリー・エ・パティスリーは店主ラモン・メディナさん(57)のそんな思いからできたパン屋だ。南ジャカルタ区チプテのフランス人学校そばにある2号店を訪れた。

 広い窓が特徴的な店内は光が差し込み、開放的。コーヒーや朝食、ランチメニューも豊富で、日曜の朝には、日本人やフランス人の家族連れなど幅広い客層が来店し、食事を楽しんでいた。
 店にはバゲットやクロワッサン、レーズンパン、などのパン22種、キッシュ8種、ケーキ30種などがずらりと並ぶほか、ソーセージやジャムなどの輸入食品もあり、これを目当てにやって来るフランス人の姿も。
 フランス・リヨン出身のメディナさんはフランス人学校の音楽教師として2013年に来イした。ジャカルタで生活する中で、「おいしいパンがない」という不満から、パン作りを決意。ユーチューブなどで独学し、14年、南ジャカルタ区クマンに1号店をオープンした。翌年にチプテ店を、18年3月には同区チランダックのエグゼクティブ・パラダイス・アパートメントに3号店を開いた。
 おすすめはイースト菌の代わりに、小麦粉と水のみでできる「サワードウ」で発酵させた、素材の味を楽しめるシンプルなパン。レバントではフランス産5年物のサワードウをパン種として使い、バゲットやカンパーニュなどを販売している。
 また、オムレツやリゾット、パスタなどのメニューも充実。日本人にも人気というリゾットは、ドライトマトとモッツァレラチーズなど3種(いずれも8万5千ルピア)から選べる。卵を白くなるまで泡立てて作ったモンサンミッシェル風オムレツ(6万7千ルピア)は4種類ある。
 フランス語で朝食を意味するプティ・デジュネ(7万4千ルピア)は、フランスの朝食の定番、ジュースとクロワッサンなどのパン、コーヒーのセット。フレッシュオレンジジュースとサクサクのクロワッサンは一日の始まりにもってこいだ。
 メディナさんは「インドネシアに来て最初の1年目は、すぐにでも帰りたいと思っていたのに、もう6年目。従業員も増えて、なかなか辞められないね」と笑う。(坂田優菜、写真も)

Levant Boulangerie et Pâtisserie チプテ店
住所 Jl. Cipete Dalam No. 9A, Cilandak, Jakarta Selatan
電話 021・766・1453
営業 月〜土曜 午前7時〜午後7時
日曜  午前7時〜午後3時

特別企画 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly