【スナンスナン】 魚市場を楽しむ 漁村を歩いて ジンバランベイビーチリゾート
伝統魚市場やビーチ沿いに軒を連ねるイカンバカール(焼き魚)の店で知られるバリ島ジンバラン。ここに1年前オープンしたジンバランベイ・ビーチリゾートに泊まった。道路を挟んでビーチに面した4階建て、全118室の四つ星ホテルで、1階にプール、屋上に夕日の沈むジンバラン湾を一望できるラウンジを備えている。
ホテルはバリ南端の景勝地ウルワツやクタへ遊びに行くのに便利な位置にある。が、今回は周辺を散策することにした。昼前、ホテル前のビーチに出るとアウトリガー付きの鮮やかな色の釣り船が浜に並び、漁師が網を修理していた。夕方から早朝にかけて漁を行う一団という。
観光名所でもある魚市場はここからングラライ国際空港方面にのんびり歩いて20分ほどのビーチ沿いにある。船から下ろした魚介類はてんびん棒でつるしたかごで運ばれる。たらいに入れて頭に乗せて運ぶ女性たちもいる。市場の建物はトタン屋根の質素極まりないもので、時代に取り残されたようにも見えるが、一流ホテルやレストランの料理人も買いにくるバリ最大規模の魚市場だ。
1日で最も活気のあるという夕方に行くと、地元の人たちに混じって外国人観光客らも魚を買い求めていた。周辺には市場で買って持ち込んだ魚介類を1キロにつき1万5千ルピアほどで焼いて食べられるワルン(屋台)が何軒かある。炒めたり、揚げたりもできる。私たちはワタリガニを2キロ買って持っていった。全部で9万ルピアで済んだ。
清潔な場所で優雅に夕食を楽しむならホテルの屋上がおすすめ。湾の北端に位置する空港から夕焼け空に向かって飛行機が飛び立っていくのがよく見えるとても気持ちのいい場所だ。メニューはアラカルト以外にバーベキュー、魚介類、バリ料理など、毎日テーマが変わるビュッフェディナーがある(1人22万5千ルピア〜、税サービス込み)。
客室は茶色を基調とした落ち着いた雰囲気。私たちが泊まった部屋からは向かいの海が見えた。マーケティング担当のエカワティさんは「空港に近い便利な場所にありますが、周辺はとても静か。屋上には宴会場も備えているので、ウェデングや各種ミーティングにも利用できます。美しい眺めが思い出に残るイベントになるでしょう」と話している。(北井香織、写真も)
◇JIMBARAN BAY BEACH RESORT & SPA
住所 Jl. Pantai Kedonganan No.888,
Jimbaran Bay, Bali
☎ 0361・705999
ウェブ www.jimbaranbaybeach.com