【留学フェア特集2012】 モールの富裕層にアピール 千葉大学
千葉大学(千葉県千葉市)は昨年2月、西ジャワ州デポックのインドネシア大学(UI)キャンパス内に事務所を開設した。インドネシア人スタッフ1人が常駐しているが、学生にはまだあまり知られていない。事務所を訪れる学生はまず「千葉大の基本情報を教えてください」と聞いてくるという。
「インドネシアにおける千葉大の知名度を高めるのが先」。スタッフのナウリッタ・パンガベアンさんは今年5月、西ジャカルタの高級モールで開かれた留学フェアにブースを出し、富裕層の買い物客に「チバ大」を売り込んだ。
千葉大には現在45人のインドネシア人留学生が在籍。インドネシアの大学7校と姉妹校提携を結んでおり、UI事務所が橋渡し役となって学術協定や交換留学生の情報を提供している。今後、筑波大が千葉大の同事務所を共有し、インドネシアでの連携を強化する一方、千葉大が筑波大の中国・北京事務所を利用することも考えているという。10月には、千葉大内にUI事務所を開設する予定だ。
ほかにも、バンドン工科大(ITB)には広島大や豊橋技術科学大、ジョクジャカルタのガジャマダ大(UGM)には静岡大や九州大、山口大が事務所を開設し、優秀な学生を獲得しようと活発に活動している。