【スナンスナン】たこ焼き一本勝負 特製「揚げ玉」が決め手 ナルトタコヤキ
関西のみならず日本全国で食べられている「たこ焼き」。インドネシアでも日本関連のイベントや、ローカル向けの日本料理店などで提供されているが、たこが小ぶりだったり、ソースが甘すぎたりするなど、日本のものと比べると物足りない。おいしいたこ焼きを何とかして食べたいと思い、探していたところ、南ジャカルタ・ブロックMでたこ焼き専門店「ナルトタコヤキ」を見つけた。
「ナルトタコヤキ」は持ち帰り用の販売を主にしており、テーブル席は店頭に一つしかない。
メニューはシンプルな「タコヤキ・グリタ」のほか、チーズ入りの「タコヤキ・ケジュ」や、サンバルが入った辛口の「タコヤキ・プダス」、激辛の「タコヤキ・プダスアンプン」がある。サイズはS(3個入り)、M(6個入り)、L(9個入り)の三つから選べる。お値段は「タコヤキ・グリタ」のSサイズが1万8千ルピアから。
「タコヤキ・グリタ」のLサイズ(4万ルピア)を注文すると、熱々のたこ焼きが容器に所狭しと並べられてきた。きれいな丸型に串を刺し、口に入れると、かみ応えのあるたこと同店特製のソース、マヨネーズとかつお節が絶妙に調和。串がとまらないまま平らげてしまった。
調理場を担当しているマリア・アルファンさん(25)によると、特製の「揚げ玉」がポイントという。
揚げ玉を加えることで味にコクが出るだけでなく、カリっとした表面のきれいな丸型にできると話す。ただ、揚げ玉があると内容量が増えるため、調理する際に生地で包み込むのが難しくなる。そのためインドネシアで提供されるたこ焼きには揚げ玉が入っていないことが多いという。同店特製のソースや揚げ玉は日本人が調理し、より親しみやすい味に仕上げている。レシピは企業秘密だが、ソースは数種類のフルーツを混ぜ込み、何度も試作を重ねて作り上げたという。
同店はことし1月に南ジャカルタ・クマンでオープン。6月からブロックMに移店した。お客の半分以上はインドネシア人だが、最近は日本人も増えてきているという。
店名は、日本のインターネットの調査で、「30代以下の外国人」が「日本」と聞いて浮かぶ言葉で一番多かったのが「ナルト」だったことから付けたという。(大野航太郎、写真も)
◇Naruto Takoyaki
住所 Jl. Melawai IV No.1B,
Jakarta Selatan
☎ 0813.1788・9488
営業 午前11時〜午後10時