【スナンスナン】厚岸のカキ、幌加内のそば 北海道酒場 北海道からお取り寄せ
中央ジャカルタのパビリオンアパートメント内に6月にオープンした日本食料理店、北海道酒場はインドネシアの1号店。北海道から取り寄せた魚介やしょうゆ、みそを使った料理を楽しめる、と聞いたら、足を運ばないわけにはいかない。
日曜の昼過ぎに訪れると、85ある客席は満席。店先には空席を待つ人が並んでいた。店に入ると、炭火焼きや魚のわら焼きの実演が見えるガラス張りのグリルスーペースが出迎えてくれる。店内には、個室も二つあり、家族やグループで食事することもできる。
北海道酒場は、北海道・八雲町のみそやしょうゆ、厚岸(あっけし)町のカキなどの魚介類、幌加内(ほろかない)町のそば粉など各地の名産をはじめ、北海道各地の食材を取り寄せており、北海道の美食を楽しむことができる。
「北海道を元気に」が店のコンセプトと語るのは、自身も北海道出身の小泉裕エグゼクティブ・シェフ。「ここで北海道の良さを知った人が、最終的には北海道を訪れてくれたらうれしい」と思いを語る。
通常メニューに加え、仕入れに応じて毎日変わる料理も豊富だ。ジャカルタではなかなか味わえないこともあってインドネシア人に人気という厚岸産のカキは、特殊な冷凍処理を施されているため、新鮮な生ガキを楽しめるという。
店の自慢は、幌加内産のそば粉を100%使用し、店内で打ったそば。冷・温15種類以上の中から、かき揚げ天ぷらそば(12万ルピア)やとろろそば(9万8千ルピア)など、多彩なそばを選ぶことができる。紙鍋のサーモンミルクみそ鍋(7万8千ルピア)は、スープがふわふわ。八雲町産の柔らかいみその香りとサーモンの相性は抜群だ。
北海道酒場はシンガポールで2店舗展開しており、11月には香港でもオープンする予定。小泉シェフは「北海道ブランドをジャカルタに、そして世界に広めていきたい」と話した。(坂田優菜、写真も)
北海道酒場
住所 Pavilion Retail Arcade, Ground Floor,
Jl. KH Mas Mansyur Kav. 24, Sudirman
電話 021・2902・3271
ウェブ http://www.hokkaidoizakaya.id/