【スナンスナン】ハラルなファストフード ハラルガイズ インドネシア1号店

 米国で誕生し、世界中で店舗を展開している飲食チェーン「ハラルガイズ」の1号店が4月、ジャカルタにオープンした。イスラム法で「許された」という意味のアラビア語で多少厳粛な印象を受ける「ハラル」に、くだけた英語の表現「ガイズ」を組み合わせた名前に興味を引かれ、訪ねてみた。

 中央ジャカルタ・スナヤンシティの5階にある店舗は狭く、2人掛けのテーブルが八つしかない。ファストフード店のように注文と会計が先で、料理を受け取ってから客が自由に席につく。
 土曜の昼下がりに訪ねると店内はすでに満員で、店頭には列ができていた。待ち時間がかかることを承知して最後尾に並んだが、マスクをつけたスタッフが調理と並行して注文をとるので客の回転が速く、すぐにレジまで行き着いた。
 メニューはプレートとサンドイッチの2種類で、どちらも5万5千ルピア。プレートは8万ルピアの大きいサイズもある。いずれも牛肉か鶏肉、またはどちらも半分ずつの「コンボ」から選べる。ソースはホワイトソース、ホットソース、バーベキューソースの3種類から好きなものを選べ、複数選ぶことも可能だ。
 プレートはサフランやショウガと炊いたイエローライスの上に、選んだ肉とトマトなどの野菜がのる。さらに中東などで食べられているパン「ピタブレッド」も2切れ添えられるので、とても食べ応えのある一品だ。牛肉は米国、鶏肉や野菜類はインドネシア国内から仕入れているという。サンドイッチは牛肉にホットソースをかければケバブ風に、鶏肉をホワイトソースで食べれば見覚えのあるチキンサンドイッチになり、組み合わせが楽しい。
 ジャカルタでゼネラルマネジャーを務めるイワン・フィルマンシーさん(35)によると、「ハラルガイズ」は1990年、米ニューヨークでタクシードライバーとして働くムスリムの移民にハラルのホットドックを売り始めたことがきっかけ。ハラル料理が基本のインドネシアでも「ニューヨークのスタイルはインドネシア人にも魅力的に見えるはず。ハラルのファストフードを届けたい」とイワンさんは意気込む。(大野航太郎、写真も)

The Halal Guys
住所 Senayan City, Lantai 5, Jl. Asia Afrika, Senayan, Jakarta Pusat.
☎ 021・7278・2270
営業 午前10時〜午後10時

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