【ジャパン・ポップカルチャー・フェスティバル特集】 「日イへの思い同じ」 唯一の日系2世 JKT48アヤナさん
「社会が認めるアイドルになりたい」。そう語ってくれたのは、日本の人気アイドルグループ「AKB48」の公式姉妹グループ「JKT48」メンバー、アヤナ・シャハブさん(ニックネーム・あーちゃん)。十四歳、ムスリム。
JKT48メンバー唯一の日系二世。日本人の母親を持つ。
大阪府出身で、五歳まで日本で過ごす。その後インドネシアに渡り、七歳からの二年間を再び日本で暮らした。言葉の違いに苦労しながらも、この間に日本語を習得したが、漢字などの読み書きは「苦手」。日本の学校の友人からよく言われたのは「インドネシア語を話してみてほしい」だったという。一方、日本から「転校」してきた時に友人から言われたのは「何でわざわざ日本から引っ越してきたの。日本の方がいいんじゃないの」と不思議がられたという。
「日本もインドネシアも友人がたくさんいるから、生活したい思いはどちらの国も同じくらい。JKT48の活動があるインドネシアの方が今は楽しい」。インドネシアにある高校、大学への進学を希望している。
大阪に住む親族から電話で、JKT48のオーディションのことを勧められ、受けてみることにした。アイドルのオーディションを受けると聞いた両親は、「テレビに出るのは恥ずかしい」と言って最初は反対したという。
幼いころは家族から音痴だとからかわれることもあった。歌とダンスが好きで、中学校ではダンス部に所属。休みの日は、JKT48の楽曲のダンスを家族に見てもらっていることが多いという。
今後の夢は「社会に認めてもらえるAKB48のようなアイドルになること」。AKB48の好きな曲は「夕陽を見ているか」、好きなメンバーは高橋みなみさん。