【スナンスナン】こだわりの「洋食」 日本帰りのシェフがお届け メガクニンガン
オフィスやマンション、商業施設が立ち並ぶ南ジャカルタのメガクニンガン。多くのレストランがしのぎを削るこの街に2月にオープンしたのがビストロ「ロック・ペーパー・シザーズ」だ。日本で料理を学んだインドネシア人シェフが日本の「洋食」をコンセプトに、料理だけでなくこだわりのコーヒー、カクテルを届ける。
日本の「洋食」をコンセプトに、メニューには鶏の唐揚げやハヤシライスドリア、スパゲティ・ナポリタンなどが並ぶ。
ヘッドシェフのクラ・リスカさん(25)さんは日本に約3年住んだことがあり、その間に名古屋の調理学校に通っていた。その後、日本とインドネシアのレストランで経験を積み、シェフとしてジャカルタでレストラン運営に携わっている。じゃんけんのグー・チョキ・パーから名付けたというロック・ペーパー・シザーズは彼女が携わる4番目のレストランだが、日本をコンセプトに取り入れたのは今回が初めて。
店に入るとまず現れる喫茶スペースは、コーヒーを飲みながらおしゃべりしたり、一休みしたりする人々でにぎわう。そこを抜けるとバーカウンターのある飲食スペースになる。ガラス張りの店内は、昼間は光が差し込み開放的に、夜は落ち着いた空間となる。
2014〜17年のインドネシア・バリスタ・チャンピオンであるヨシュア・タヌさんがいれるラテ(3万3千ルピア)は舌触りなめらかで、飲むとアロマが口に広がる。
カクテル「ビスポーク」は、シンガポールのカクテルプロ、ニコラス・リムさんがその日の気分や好みに合わせて作ってくれる。記者がジンとレモンベースでさわやかなものを、と注文するとレモンが香る泡が乗ったカクテルが出てきた。レモンの酸っぱさはなく、やわらかい泡が心地よい。
おすすめの牛丼(13万5千ルピア)はオーストラリア牛のサーロインステーキをしょうゆベースのソースにからめた丼ぶりだ。上に乗った温泉卵とガーリックチップが牛肉を引き立てる。
メニューの数はまだ多くないが、クラさんは「これから新しいメニューを増やす」と話し、研究中だという。
店内では毎週金曜夜にライブ演奏があり、土曜の夜にはDJパフォーマンスが楽しめる。(坂田優菜、写真も)
◇Rock Paper Scissors
住所 The East Tower, 1st Floor, Jalan Lingkar Mega Kuningan, Kav. E3.2 No.1 Kuningan, South Jakarta
☎ 021・2952・7101
営業 午前11時〜翌午前0時
インスタグラム @rockpaperscsr