紙飛行機作りに挑戦 JJS児童対象に JALが特別授業
日本航空(JAL)は22日、バンテン州南タンゲラン市にあるジャカルタ日本人学校(JJS、齋藤稔校長)で、小学部向けに特別授業を開いた。パイロットや客室乗務員らとの触れ合いを通して、飛行機や航空関係の仕事についての理解を深め、グローバルな視点を育んでもらうことが狙い。JJSでの開催は初めて。
1、2時間目に開かれた1年生対象の「折り紙ヒコーキ教室」では、体育館でグループに分かれて折り紙の紙飛行機作りに挑戦した。
社員による丁寧な指導の下、線に合わせて折ったり開いたりを繰り返し、友達と見せ合いながら、紙飛行機を作っていく。折り方に慣れずに苦戦しながらも、出来上がると歓声を上げて喜んだ。その後、1列になって飛ばし、着地点を競い合った。
3、4時間目は5年生、5、6時間目は6年生向けに、JALが航空機運航の中で実践している二酸化炭素排出量削減の取り組みなどを紹介し、環境保護の重要さを伝える「そらエコ教室」が開かれた。
塚本裕司運航本部主席機長が教壇に立ち、「温暖化対策でJALにできることは」など質問を児童に投げかけながら、森林火災の発見・通報、運航中に窓の日よけを下ろすなど、二酸化炭素排出抑制への取り組みを紹介した。
最後の質疑応答では「客室乗務で大変なことは」「パイロットには女性もいるのか」「運航していて眠くならないのか」など率直な質問が次々と飛んだ。塚本主席機長は「話をよく聞いて、積極的に質問をしてくれた」と感想を話した。
齋藤校長は「子どもたちに貴重な話を聞かせていただき感謝しています」と謝意を述べ、「さまざまな企業の方からお話を聞く機会がJJSにはある。今回の特別授業も視野を広げる機会になったのでは」と振り返った。
JALはCSR(企業の社会的責任)活動として、次世代育成プログラム「JALそらいく」を国内外で展開しており、特別授業もその一環として行われた。(平野慧、写真も)