息の合った歌声を披露 邦人3合唱団が合同コンサート
在留邦人の混声合唱団「サザンクロス」と女声合唱団「コール・ムティアラ」、男声合唱団「メールクワイヤー」が19日、第5回ジョイントコンサートを中央ジャカルタのジャカルタ芸術劇場で開いた。約2時間半にわたり、日イの名曲を約250人の観客に届けた。
コンサートは、在留邦人によるジャカルタ・ジャパン吹奏楽団も共演し、華やかなステージを演出した。合唱以外にマリンバやピアノソロ演奏も披露し、工夫を凝らした。途中、お笑い芸人ピコ太郎にふんしたメンバーがステージに登場し、トークで会場の笑いを誘う場面もあった。
女声合唱団は、ピアノやフルート伴奏に乗せて、日本のポップスからインドネシアの名曲までバラエティーに富んだ5曲を披露。男声は、男声合唱組曲「雨」をアカペラで歌い上げた。続いて混声では「インドネシア・プサカ」やアンジェラ・アキの「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」などを歌い、美しいハーモニーを響かせた。
3合唱団の合同ステージでは組曲などを届け、約40人が息の合った歌声を披露。最後は、来場者も一緒になって、東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」を吹奏楽団の演奏に乗せて合唱し、会場は美しい音色に包まれた。
友人と訪れたインドラ・ヌグラハさん(25)は「アニメの曲など、知っている日本の歌も多く楽しめた。インドネシア語の歌も上手で驚いた」と話した。
男声と混声合唱団の団長を務める加藤一男さん(69)は「小さな形でも良いから、と皆で始めた合同コンサート。こういう機会があると練習する団員の励みにもなる。皆さんとこの時間を共有できたことがうれしい」と振り返った。(木村綾、写真も)