【スナンスナン】素材を生かして シンガポール発の中華料理 プティエン

 シンガポールだけで10店舗、6カ国・地域に計25店舗構える中華料理店、莆田(プティエン)。「新鮮な素材」を生かした料理で知られる莆田のインドネシア2号店が昨年11月、北ジャカルタのパンタイ・インダ・カプックにある商業施設PIKアベニュー1階にオープンした。  

 オープニングセレモニーには、莆田のフォン・チチュン社長とパートナーでフランチャイズ契約先のGFクリナリーのヘンキー・ルスリ社長も出席、商売繁盛を祈願する獅子舞が式典を彩った。
 莆田の店名は、中国からシンガポールへ移住したフォン・チチュン社長の故郷で、中国福建省の莆田市に由来する。莆田市は西側に山、東側に海という立地で、海の幸と山の幸が豊富な都市という。
 フォン社長は大の日本食好きで、莆田のメニューを考える時に「素材の味を生かす」日本食を参考にしているという。自身も新鮮な食材を提供することにこだわり、よく市場を訪れる。莆田のモットーは「新鮮な素材、オリジナルの味」だ。フォン社長は「質のいい新鮮な材料を使うことで、素材そのものを生かすシンプルな料理を提供できる。複雑な味付けはいらない」と話す。
 人気料理のフライド・ヘンファ・ビーフン(7万8千ルピア)には、原料の米粉も高品質な初物のみを使用し、福建省で24時間天日干しした手作りビーフンを使う。一本一本がモチっとしており、しっとりした食感が実現される。
 日本人におすすめなのは、シーウィード・ウィズ・ミニシュリンプ(5万8千ルピア)。日本のノリの佃煮のような食感があり、お酢とオイルで味付けしているとてもシンプルな料理。
 莆田はこれまでシンガポール、香港、台湾、マレーシア、中国に出店。06年に進出したインドネシアは海外1号店で、西ジャカルタにある。2号店まで10年かかったのは提携先との関係からという。
 料理はシンガポール国内外で17の受賞歴がある。そして昨年、「ミシュランガイド・シンガポール2016」で一つ星を獲得。「ミシュランガイド・香港マカオ2016」では、安くてコストパフォーマンスの良いレストランに与えられるビブグルマンレストラン賞も射止めた。(江原早紀)

◇莆田 PUTIEN
住所 PIK Avenue, 1st Floor Unit E5, Jl. Pantai Indah Kapuk Boulevard, Jakarta Utara
☎ 021.2257.0840
営業 午前11時〜午後10時

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