【スナンスナン】 こだわりの秘伝の味 アロマセダプ 伝統のシーフード料理
木の板に載せられた約1キロのハコフグ。頑丈で硬い体の中にはハコフグの白身のフライがふんだんに入っている。目を引く見た目とその味からリピーターが多く、メニューを開かずにオーダーする客も多いという。
中央ジャカルタ・メンテンのテウク・チ・ディティロ通りにあるアロマ・セダプはことし2月にオープンした。シーフードを使ったインドネシアの伝統料理を提供する。1976年から南スラウェシ州のパレパレにあるシーフード料理店「ワルン・セダプ」が発祥で、一部の魚やサンバル、特製ソースは現地から仕入れている。
一番人気はクドゥ・クドゥというハコフグの一種を使った料理で、揚げニンニク(100グラムあたり2万3千ルピア)と黒胡椒(100グラムあたり2万5千ルピア)の2種類があり、大きさによって値段が変わる。
ふわっとした食感ながらも白身の旨味が詰まったフライがクドゥ・クドゥの中に飾られている。日本では長崎・五島列島の名物というハコフグのみそ焼きが似ているかもしれない。
事業開発マネージャーのフリシアさんお薦めはオリジナルのサンバルソースにつける食べ方。オーナーとその家族のみ知る秘伝のアロマ・セダプ・サンバルとスラウェシ地方特有のダブダブ・サンバルを混ぜ、白身のフライにつける。ピリッと辛いが日本の赤みそのようなまろやかな風味があり、淡白めな白身にベストマッチ。
日本人にオススメなのは、ウダン・マチョ(9万5千ルピア)。「ニンニクと唐辛子を使っていること以外教えられない」という、これまた秘伝のマチョソースがグリルされたエビにからめられた料理。甘めでコクがあるソースは、日本人に親しみやすい味だ。
通常メニューは100種類以上。ランチメニューも3種類ある(5万5千ルピアから)。プライベートルームも3部屋あり、店全体の貸し切りも可能。スタイル別のビュッフェ形式があり、好みのスタイルにアレンジして会場を使える。セミナーや誕生日会などに使用する人が多いという。予約は1週間前まで。
南スラウェシ出身のユスフ・カラ 副大統領やスハルト政権で副大統領を務めたトリ・ストリスノ氏も訪れたことがあり、メガワティ元大統領はよくテイクアウトするという。
政界のトップも好むアロマセダプのシーフード。一度あなたもその味を試しに訪れてみては。(江原早紀、写真も)
aroma sedap
住所 Jl. Teuku Cik Ditiro No. 43 Menteng, Jakarta Pusat
電話 021・390・2312
営業 午前11時〜午後10時