【スナンスナン】たまには海を眺めに ぺラック港の新スポット スラバヤ・ノース・キー
スラバヤ北部にあるタンジュン・ぺラック港に、海沿いの観光スポット「スラバヤ・ノース・キー」がことし2月にオープンした。海を一望できる景色が人気で、新たな写真撮影スポットになっているだけでなく、東ジャワ州の文化を感じられる内装やインドネシアの食事が楽しめるなど、スラバヤ市の港周辺の新たな名所として話題を呼んでいる。
スラバヤ市内から車で30〜40分の場所にある船着き場、ガプラ・スルヤ・ヌサンタラ・ターミナルに併設され、船を待つ乗客や地元の人でにぎわう。ガラス張りの青を基調とした建物で、1、2階は広々とした待合室。3階には東ジャワの伝統文化を紹介する展示物やフードコートのほか、テラスなどがある。
人工芝のテラスでは、家族連れやカップルがのんびりとコーヒーや食事を楽しんでいる。さまざまな船や向こう岸のマドゥラ島、スラマドゥ橋なども見え、風も涼しく気持ちいい。特に夕日を見るために訪れる人が多く、週末の夕方は大勢の人で混雑する。誰でも自由に出入りでき、料金は駐車料金(5千ルピア)のみだ。
学校帰りにマドゥラ島から来たノファさん(12)とプトリさん(12)は、セルフィーに夢中。「写真を撮るのにお気に入りのスポット。友達や家族と何度も来ている」と笑顔で話した。
ぺラック港に停泊する海外の豪華クルーズ船などが横付けされ、一般開放されることもある。夜はライトアップされ、また違った雰囲気に。同ターミナルからはマドゥラ島行きの船も出ており、たまには島への高速道を使わず、ここでゆっくり時間を過ごしてから、海路を楽しみながら移動するのもおすすめ。
屋内ではマドゥラ島のバティックや東ジャワ州のさまざまな仮面などの展示物を楽しめるほか、音楽イベントなども開かれる。またスラバヤやマドゥラ島の地元料理など、約10店が並ぶ。各店で注文しレシートを受け取ったら、共通のレジで支払いを済ませるシステムだ。
約15種類のインドネシア産コーヒーを取りそろえる「KOPILOT」では、注文した豆をその場でひいて入れてくれる。オーナーは元経済記者のアリ・トパニさん(41)。「いろんな商品を取材した中でも、インドネシアの伝統や文化の詰まったコーヒーを紹介したいと思うようになった。そこで故郷のスラバヤで店を始めたんだ」と話す。1杯1万ルピアからと、本格的なコーヒーが手軽に楽しめ、コーヒー片手におしゃべりする客でにぎわっていた。(毛利春香、写真も)
◇Surabaya North Quay
住所 Perak Utara, Pabean Cantikan
Kota SBY, Jawa Timur
営業 月〜金は午前11時〜午後8時
土・日は午前11時〜午後9時