【モーターショー特集】 自転車ちらほら 切り離せない存在に 取り付け器具販売も
モーターショーの会場では、ダイハツと仏プジョーが自動車の上部に自転車を取り付けた状態での展示を行い、来場者の注目を集めた。
経済成長に伴う国民所得の向上で中間層が増加したことや健康志向の高まりとともに、ジャカルタを中心に自転車ブームが起きている。日曜日に実施されている車両規制の「カーフリーデー」では、早朝に自転車に乗った市民で目抜き通りはごった返す。
そんな中、郊外へ自転車を積んで旅行に家族や友人グループが増え始めているなど、自動車と自転車は徐々に切り離せない存在になってきている。
南ジャカルタで自転車店「サイクル・プラス」を経営しているケン・ウェンさんは「サイクルキャリアへの問い合わせが最近増えている」と明かす。一方、インドネシアでは商品の流通量が少なく、どの店でも品薄状態が続いているのが現状。取り扱っていない店舗も多く、「仕入れが安定すれば確実に店側に利益が出る商品」と力説する。
2年連続でモーターショーに出展したカーメイト(本社・東京都豊島区)は展示スペースを昨年の2倍に拡張した。自転車を自動車に取り付けるアタッチメントを日本から持ち込み、一般来場者やメーカーの関係者に高品質の商品の売り込みを図る。開催期間中に現地の企業と販売契約を結びたい考えで、インドネシア市場の開拓を目指す。