AKB48劇場で初公演 JKT48の16人 仲川さん凱旋、イ体験記発表へ

 アイドルグループAKB48の姉妹グループで、ジャカルタを拠点に活動しているJKT48は15、16の両日、東京・秋葉原のAKB48劇場で「AKB48劇場出張公演〜仲川遥香、ありがとうを伝えに来ました。withJKT48〜」を行った。メンバーの仲川遥香さん(24)が、約4年ぶりに同劇場のステージに立ち、日本にいるファンに感謝の気持ちを伝える「凱旋(がいせん)公演」となった。

 仲川さんをはじめ、JKT48劇場支配人のメロディー・ヌランダニ・ラクサニさん(24)やJKT48選抜総選挙で2年連続1位のジェシカ・フェランダさん(23)ら16人のJKT48メンバーが出演。ジャカルタでも実施している公演「僕の太陽」をインドネシア語で上演した。15日は1回、16日は2回の計3公演でチケットは完売。毎回250人ほどのファンが集い、インドネシア人ファンの姿もあった。
 仲川さんは2012年11月にAKB48からJKT48へ移籍。ことしでグループを卒業する。仲川さんは約4年ぶりのAKB48劇場での公演を「最後の公演」と決意し挑んだ。インドネシア人メンバーは、日本にいるファンたちに向け一人ずつ日本語で自己紹介。仲川さんが「JKT48ではチームTのキャプテンをやっています。ちょっとはしっかりしたと思いますよ」と話し、曲の合間のトークパートでは、メンバーのインドネシア語を通訳するたくましい姿もみせた。
 16日の最終公演は「夕陽を見ているか?」など全18曲。アンコールではJKT48が初めてリリースした「RIVER」を歌い、前田敦子さん(25)の卒業ソング「夢の河」を日本語で熱唱しながら涙を流した。公演の最後にはAKB48時代の同期(3期生)で、HKT48で活躍する多田愛佳さん(21)と、今月開かれたじゃんけん大会で優勝したAKB48の田名部生来さん(23)が駆けつけ花束を贈り、手紙を読み上げた。
 仲川さんは公演後、久しぶりのAKB48劇場について「違う劇場のように思え、『懐かしいな』『戻って来たな』と思いました」と振り返り、「JKT48のメンバーをここに連れて来られて良かった。来年もJKT48がAKB48劇場に戻って来て、元気な姿をみせてほしい」と話した。「AKB48はここ(AKB48劇場)から始まって、ここで卒業する。このステージで最後を迎えられ、ありがたい気持ち」とも話した。
 また、AKB48メンバーの初の海外留学生の一人となった仲川さんは12月末、自身のジャカルタでの4年間の日々をつづった書籍「ガパパ」を日本で発売することを発表。「ガパパはインドネシア語で『大丈夫』や『問題ないよ』という意味。4年間で、私が一番使っていた言葉です」とタイトルを笑顔で説明した。(山本康行)

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