【スナンスナン】できた! 爽やかになじむ味 パベラ 初のペルー料理レストラン
ジャカルタではインドネシア料理はもちろん、和食も中華もフレンチもイタリアンもインド料理もアラブ料理もおいしい店がある。うーん、でもたまには違う料理を食べてみたい。と思っていたところ、南ジャカルタ・ポンドックインダモールのストリートガレリーの1階でペルー料理店「パベラ」を見つけた。どんな料理だろうと興味津々、訪ねてみた。
入り口から右に曲がると、両サイドに壁沿いの席が並ぶ。右サイドの席にはガラスの壁。ペルーの写真が並び、店の奥にはペルーの民家の壁画がある。全体的に薄暗いが、シンプルでおしゃれな雰囲気だ。
店は6月にオープン。オーナーのヘンリーさん(27)によると、パベラはインドネシア初のペルー料理店。「在インドネシアペルー大使にも高く評価してもらい、2〜3回訪れてくれた」という。きっかけは米国マイアミへの家族旅行だった。
「マイアミで初めてペルー料理を食べて想像以上に印象的でおいしかった。帰国後食べたくなって、探したら1軒もなくて、びっくりした。インドネシア人の口にとても合うのに。それをきっかけにしてペルー料理のおいしさをインドネシア人に知ってもらいたいと思って」とヘンリーさん。
ヘッドシェフのラジュさん(39)によると、ペルー料理の特徴は爽やかな酸っぱさ。例えば、国民的カクテルと言われるピスコサワー(4万5千ルピア)。元々ペルーとチリのピスコという蒸留酒がベースだが、同店ではライムジュースをベースにし、酒を飲まない人も味わえる。仕上げは泡立てた卵白(メレンゲ)の上にシナモンを付け加える。ピスコサワーのお共は前菜のチェビチェ・クロカンテ(4万5千ルピア)がお勧め。いずれも酸っぱい味だが、元気が出るほどおいしい。
メニューのイチオシはラジュさんが「ペルーのマスコット」と呼ぶ鶏肉料理のポヨ・アラ・ブラサ(9万5千ルピア)。ももの部分を使った鶏肉は煮込んだ後に香辛料に漬けてじっくり焼く。ご飯にはコリアンダーとバターを混ぜ込んであり、普通のご飯と一味違う。ユッカ(キャッサバ)フライと野菜にアヒヴェルデ(グリーンソース)を添える。
ペルーは移民が多く、他国からの文化や料理に影響を受けた。和食の調理法も多く活用し、インドネシア人だけでなく、日本人にもなじむ味がする。(アリョ・テジョ、写真も)
◇PAVELA
住所 Pondok Indah Mall Street Gallery Ground Floor #13, Jl. Metro Pondok Indah, Jakarta Selatan
☎ 021・2952・9767
Eメール pavela.peru@gmail.com
営業 午前10時〜午後10時