【スナンスナン】液体窒素で手作りアイス リン・アルティサン・アイスクリーム 国内初、注文後その場で
もくもくとした白いスモークの渦が消えると、ボウルの中にはアイスクリームが出来上がっていた。注文を受けてから、一つ一つアイスクリームを手作りするこのお店は液体窒素を使うインドネシアで初めてのカフェだ。
クマンのタマンクマン通りにあるリン・アルティサン・アイスクリーム。新しい物好きなオーナーが米国やオーストラリアの液体窒素を使うカフェに感心し、3年前にオープンした。
「ナチュラルで体にいいもの」を提供したいという思いから、防腐剤や香料、着色料は一切使わない。また、砂糖の量やトッピングも自分好みに調整でき、自分で牛乳や砂糖、果物などを持ち込んでカスタマイズを頼むこともできる。
ジェラートやソルベ、ワッフルやハンバーガーなど、メニューの種類は40種類以上。アイスの場合、注文を受けてから、マイナス196度の液体窒素を使ってアイスを作る。混み具合にもよるが、2〜5分ほどで完成する。
マネジャーのリヤンさんお勧めのジェラートはジャパニーズマッチャティー(4万9千ルピア)。ふわっと滑らかな舌触りで、抹茶の自然な苦みと深い香りが楽しめる。ソルベのお勧めはメリーストロベリー(4万7千ルピア)。イチゴそのものの味と、鼻に抜けるイチゴのフレッシュな香りは何とも心地いい。
店内の居心地の良さにもこだわり、子どもも楽しめる卓上ゲームや女性向きの雑誌などを用意。訪れる人は店内で1〜2時間は楽しんでいるようだ。食感や質感が損なわれるという理由からテークアウトはあまりお勧めしないという。
最近は、店の口コミが徐々に広まり、日本人や欧米人もアイスを求めて訪れる。
取材中、日本人女性2人組が来店した。インドネシア滞在歴1年と2年の2人は、初めて訪れたという。食後に尋ねると、「店の雰囲気が女性好みでとても気に入った。アイスの種類がたくさんあるので、全種類チャレンジしてみたい」「アルコールが入ったアイスにひかれる。今度は、夫と一緒に来ようかしら」と話してくれた。
注文は英語でも大丈夫。雨が多く、どんよりした空気が続く中、おいしくて体に優しいデザートでリフレッシュしてみませんか。 (江原早紀、写真も)
◇LIN Artisan Ice Cream
I Scream Ice Cream
住所 Jalan Taman Kemang 1, No. 6
Kemang, Jakarta Selatan
☎ 021.7179 4393
営業 月〜金曜は正午〜翌午前0時
土日祝日は午前11時〜翌午前0時