【スナンスナン】こだわりの逸品を コミュナル88 カフェ・マーケット サクふわクロワッサン
焼き立てのパンや生ハム、リゾット、パスタ、サラダ、ポーク、紅茶やワイン……。朝から夜までこだわりの逸品でもてなしてくれるダイニングがある。南ジャカルタのアンペラ・ラヤ通りの「コミュナル88 カフェ・マーケット」。南フランス出身のジャン・クリストフさん(55)が1年半ほど前にオープンした店だ。
「とにかく料理の品質にこだわっている。小麦粉は日本、紅茶はフランス、豚やチーズはイタリアなど、値段が高くても良いものを仕入れる」とジャンさん。メニューは4カ月に1度見直すだけでなく、旬な食材を使うため、毎週変わる四つの特別メニューを提供している。
料理長はイタリア出身のニコラさん。「どの料理も冷めないうちに味わってほしい」と話す。エッグベネディクト(一つ9万5千ルピア)は、ポーチドエッグとカリッと焼いたジューシーな豚肉をそれぞれ、ホウレンソウとマッシュルーム、ベーコンのソテーと共にイングリッシュマフィンに乗せたもの。「ツナ・カルパッチョ」(同9万5千ルピア)はオリーブオイルの香りと、まろやかなマスタードアイスクリームが、新鮮なマグロを包み込む。
サーモンと一緒に楽しめる「サーモン・アンド・バジルリゾット」(同13万ルピア)は、魚の素材そのものの味を生かすため、チーズひかえめのやさしい味だ。生ハムもあり、豚肉が恋しい人にもぴったり。一方、ムスリムのために調理場や食器、スライサーを分けており、ハラルにも対応している。
もう一つ、お勧めしたいのがクロワッサンだ。「世界中を旅したけれど、クロワッサンだけはフランスが一番おいしかった」と話すジャンさん。同店では毎朝、焼き立てのパンがそろう。クロワッサン(一つ1万8千ルピア)は、バターの香りに誘われて口にすると、外はサクサク、中はふわふわだ。
他には55種類ある紅茶も特徴。ワインは食事に合うものを厳選して仕入れているため、フランスとイタリアから仕入れた白が4種、赤が4種の8種類を用意している。
ジャンさんは「ケチャップやサンバルなどのソースまで、何でもできるだけホームメイドにしている。お客さんは家族と同じ。いつでも味に正直でありたい」と話した。(毛利春香、写真も)
Komunal 88 Cafe Market
住所 Komunal 88 Ampera Six Commercial Building,
Jalan Ampera Raya 5-6, Pasar Minggu, Jakarta Selatan
☎ 021・719・4673
営業 月〜木曜 午前7時〜午後8時
金〜日曜 午前7時〜午後9時