【スナンスナン】海上に舞う光と噴水 スラバヤ・ケンジェラン海岸 ジュンバタン・スロボヨ
東ジャワ州スラバヤ市から車で30分ほどのケンジェラン海岸の沖合に、4月に開通した新しい海上道路「ジュンバタン・スロボヨ」。この道路では毎週土・日曜の夜、音楽に合わせて色とりどりの水が踊って舞う噴水ショーが開かれ、スラバヤの新たな観光地として人気を集めている。
ジュンバタン・スロボヨはケンジェラン海岸公園からつながる全長約800メートルの道路。歩道や歩道橋があり、昼間は海を一望することができる。週末は午後6時になると、車の通行が禁止され、歩行者天国になる。道路入口周辺にはカキリマ(移動式屋台)やおもちゃを売る屋台が並ぶ。幼い子どもを連れた家族や若いカップル、友達グループなどが楽しそうに道路を歩いてゆく。
路上では噴水ショーが始まるまでローラースケートやスケートボード、たこ揚げなどで遊びながら走り回る子どもたち、ルンピア(インドネシア風春巻き)を買って小腹を満たす人、おしゃべりに花を咲かせている人など、皆が思い思いの時間を過ごす。
開始アナウンスの後、街灯が消える。夜空に赤、黄、青、緑、ピンク……色とりどりの噴水が、クラシック音楽やインドネシアの歌に合わせて舞う。歩道橋の上や、噴水に面している道路脇は大にぎわい。噴水を動画に収めようとしたり、記念撮影する人々があふれる。
フィトリアさん(21)は両親と兄弟、いとこの家族8人で、スラバヤ市内からオートバイで初めて訪れた。「ここは新たな観光地としてスラバヤで盛り上がっていて、1度は必ず見に来たかったの。すごく混んでいて驚いたけど、スラバヤに新たな観光地が増えるのはとてもうれしい」と話し、家族そろってスマートフォンで撮影した写真を見せてくれた。
噴水のショーは毎週土・日曜に開く。午後7時ごろから始まり、1時間ほど続く。海岸沿いのケンジェラン一帯は、スラバヤ市が最も観光開発に力を入れているエリアの一つで、市内だけでなく国内や世界からの観光客誘致を目指す。同エリアにあるケンジェラン公園や周辺にはサンガル・アグン寺院や四面仏像、三層のパゴダ(仏塔)などがあるほか、夕日を眺めるスポットとして地元の人に人気の場所となっている。(毛利春香、写真も)
Jembatan Suroboyo
住所 Jl. Raya Pantai Lama No.600, Kenjeran, Bulak, Kota SBY, Jawa Timur