【スナンスナン】 車窓からのジャカルタ 無料シティー・ツアーに3ルート
ジャカルタ中心部を巡回する2階建ての無料観光バス「シティー・ツアーバス」が一新され、5月から「ショッピング」「グルメ」「ジャカルタの歴史」の三つのテーマ別ルートが誕生した。州営トランスポルタシ・ジャカルタ(TJ)が運行する。いずれのコースも無料。というわけで、3コースのバスに乗ってジャカルタ市内を周遊した。
■ショッピング
月〜土曜は午前9時〜午後5時、日曜は正午〜午後8時の運行でサリナ、プラザ・インドネシア、パサールバル(ジャカルタ芸術劇場)など、9カ所の停留所に止まる。
プラザ・インドネシアから乗ると、ハルモニの交差点まで北上し、右折する。プチェノンガンを通り、パサールバルに到着。その後、世界最大級のイスティクラル・モスク、独立記念塔(モナス)、からサリナデパートを経てプラザインドネシアへ。渋滞の具合にもよるが約1時間半のコースだ。
南ジャカルタに住むイタさん(42)は買い物とモスクでの祈りのためにシティー・ツアーを数回利用したといい、「パサールバルで買い物後、モスクでお祈りできるので便利」と話した。
■グルメ
土曜の午後5時〜同11時のみの運行で、ハルモニ、ジャカルタ・コタ駅(西ジャカルタ)に近いインドネシア銀行博物館前など、停留所は8カ所。
バライコタ(州庁舎)から乗車し、右折してハルモニ、グドゥン・アルシップを経て、インドネシア銀行博物館前で下車。ファタヒラ広場は土曜の夜ということもあり、多くの人でにぎわっていた。途中、通るグロドック地区は中華料理の店がひしめくチャイナタウンだ。さらに南下しハルモニの交差点を左折して、しばらく走るとプチェノンガンに到着。ここも屋台が広がっている。
■ジャカルタの歴史
「ショッピング」と同じ月〜土曜の午前9時〜午後5時、日曜正午〜午後8時の運行で国立博物館や国立図書館、イスティクラル・モスク、パサールバルなど、8カ所に止まる。
西ジャワ州ブカシからやってきたジェームスさん(38)は家族4人で乗車。「インドネシア銀行博物館を回って、モナスとファタヒラ広場に行く予定。初めて乗ったが、無料でジャカルタ市内を楽しめて最高」と笑顔で語った。
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バスの運行はいずれも1時間に1本程度。ジャカルタ特別州は運行するバス車両を今後大幅に増やすとしている。バスはいずれもバライコタ(州庁舎)から発車するので、バライコタから乗車するのが確実だ。(上岡尚樹、写真も)