セレブがよく来るって フュージョン料理 AKIRA BACK

 南ジャカルタ・スティアブディ通りのMDプレイスビル12階に、2年前にオープンした、日本料理ベースのフュージョン料理レストラン「アキラ・バック」がある。インドネシアのセレブなどがよく来る店と言われ、ミュージシャンのGACKTさんも訪れたという。うーん、気になる。えーい、行ってしまえ。
 オーナーは韓国系アメリカ人のアキラ・バックさん。小さい頃から冒険が好きだったといい、米国コロラド州でスノーボードを始め、15歳の時から7年間、プロとして活躍した。それだけでは食べていけず、地元のアスペンにある日本料理レストランでアルバイトしたとき、料理への情熱が目覚めた。料理にも冒険感があると気づいたバックさんはプロを引退し、料理学校に通い始めた。
 日本料理コースで学び、勉強しながらさまざまなレストランで働いた。そして2008年、ラスベガスにあるベラージオホテルでレストラン「イエローテイル」を開店した。
 バックさんには多くの師匠がいる。その1人がフジテレビの番組「料理の鉄人」で知られる森本正治シェフ。森本シェフの下で学んで影響を受け、フュージョン料理を自分のスタイルにしたという。現在は、米国、インド、韓国でもレストラン4店を経営している。
 ジャカルタ店のバーとダイニングエリアからなる店内はセレブっぽい雰囲気が感じられる。
 メニューは高級具材を使う独特なフュージョン料理のみ。店の一番人気は、マグロの刺身にポン酢マヨ、しそとトリュフオイルをほどよくかけるツナピザ(23万5千ルピア)。
 また、マイルドな味がするヒラメカルパッチョ(17万5千ルピア)や日本料理とスペイン料理を合わせたようなグリルタコ(19万5千ルピア)、真空調理法で仕立てた地鶏チキン(21万ルピア)などもおすすめ。
 メーンは和牛ショートリブ(45万ルピア)。角切りにしたオーストラリアの和牛を醤油に漬け、弱火で48時間煮込んだもので肉を切る必要がないほど軟らかい。店内にある16種類の日本酒と合わせれば、言うことなし。
 毎年3月に行われるジャワジャズに出演する日本のアーティストがよく来ると聞いた。次のジャワジャズの時期に訪れれば、日本と一味違うフュージョン料理が食べるだけでなく、好きなアーティストと会えるかもしれない。(アリョ・テジョ、写真も)

AKIRA BACK
住所 MD Place Building Penthouse Level, Jl. Setiabudi No.7, Jakarta Selatan
☎ 021・2904・0777
ウェブ www.akirabackindonesia.com
営業 正午〜午後3時と午後6時半〜午後11時

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