【スナンスナン】お気に入りのコーヒーを! セノパティにカリブー1号店

 お気に入りのコーヒーを探してほしい――。南ジャカルタ・セノパティ通りに昨年12月にオープンした「カリブー・コーヒー」。1992年に米国ミネソタ州ミネアポリスにオープンして以来、アメリカではスターバックスに次ぐ大手チェーン店として知られる。海外11カ国に店舗を持つが、日本にはまだ進出していない。東南アジアではジャカルタが初めて。その1号店を訪ねた。 

 「コーヒーのことなら何でも聞いてね!」と笑顔を見せるのは、バリスタのファンダさん。店内には、全8種あるうちの5種類の豆から入れ方やロースト加減を選び、お気に入りのコーヒーを一緒に探してくれるカウンターがある。
 入れ方はドリップ式のポアオーバーとフラスコ型のガラス容器を使うケメックス、紙のフィルターを使わないフレンチプレスの3種から選び、ローストはダーク、ミディアム、ライトの3種。ファンダさんが丁寧にお湯を回し注ぐと、辺りにふんわりとコーヒーの香りが漂う。
 同店とパートナーを結んでいる現地企業のメガ・マハダナ・ハディヤのチーフ・オペレーティング・オフィサーを務めるムフディ・ザイディさんは、「最近では豆の種類やひき方にこだわる人や、知りたい人が増えてきた。単にコーヒーを手にするだけではなく、ここでは時間が許す限りコーヒーについて何でも知ってもらえる場所にしたい」と話す。
 ムフディさんはケメックスで入れるコーヒーが大のお気に入り。時間があまりない人は他店のカフェと同様のマシンを使ったコーヒーなどを提供しているが、人の手で丁寧に入れたお気に入りのコーヒーを味わうことを進めている。
 スイーツやサンドイッチなど軽食も豊富。ステーキサンドイッチ(5万ルピア)は、やわらかい牛肉と炒めたマッシュルームやタマネギ、チーズがよくあう。ムースとスポンジのドーム型ピスタチオ・ケーキ(3万8000ルピア)はふわふわでほどよい甘さ。
 2階建てのカフェは明るくて居心地がよく、2階には喫煙可能なテラス席もある。
 ブランド・マネジャーのチャーリーさんは「友達と過ごすもよし、1人で仕事をするのもよし。とにかくコーヒーを楽しみながら好きなだけ好きなように過ごしてほしい」と話す。3月末にバンドンでもオープン。ことし中にジャカルタ州内に4店舗をオープンさせる予定で、今後はバリ島やスラバヤにも進出したいという。(毛利春香、写真も)

◇Caribou Coffee
住所  Jl. Senopati No. 52, Senopati, Jakarta
☎   021・2751・5162
営業  午前6時半〜午後11時
ウェブ id.cariboucoffee.com/

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