新たな西遊記に爆笑! 流山児★事務所 ジャカルタ公演

 日本の劇団「流山児★事務所」が11、12の両日、南ジャカルタ・パサールミングにあるサリハラ劇場で、冒険活劇「西遊記」の公演を行った。12日には200人以上が訪れ、劇場は満席。終始笑いの絶えない劇で、誰もが新しい「西遊記」に驚き、魅了された。  

 不老不死の孫悟空が、三蔵法師と猪八戒、沙悟浄と共に経典を取りに天竺まで旅をする物語で、釈迦如来や竜王、妖怪たちとの戦いなど、さまざまな場面が何度も繰り返される中で、少しずつ内容が変化しながら話が進む。
 同劇団の公演は2011年以来、インドネシアでは2回目。劇中ではインドネシア語のセリフのほか、パンクバンド「マージナル」が歌を披露した。
 作・演出は天野天街さん(55)。この「西遊記」には、孫悟空を通じ「不死」や「永遠」について「すべて途中があるだけ」というテーマがある。「演劇は総合芸術で、あるものは何でも使い、考え方や、やり方などすべてを混ぜてしまうことで生まれる良さがある」と話した。
 同劇団はこれまで、中国や韓国などのアジア各国、カナダ、エジプトなどこれまでに10カ国以上で公演してきた。同劇団の代表・芸術監督の流山児祥さん(68)は、海外公演ではその土地の文化や言語を取り入れるようこだわる。「インドネシアには古典芸能が多く、演劇はまだ少ない。芝居はどこでもできるし、多くの壁を越えられる。これまで見たことのない芝居を楽しんでもらえればうれしい」と話した。
 妻と一緒に訪れた映像作家のヌルさん(27)は「とにかく技術的な部分がすごく、照明や音楽、映像などすべてがうまく融合していてショーのようだった。話の内容もクリエーティブで笑ってばかりだった」と話し、笑顔で会場を後にした。
 「西遊記」はジョクジャカルタ特別州やバリ、タイのバンコクでも公演する。(毛利春香、写真も)

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