日本ブランドに手応え ジャパン・ウエーブ・エキスポ

 音楽イベントに合わせて日本のファッションを知ってもらう「ジャパン・ウエーブ・エキスポ(JWE)2016」が26〜28日、西ジャカルタのモール、セントラルパークと隣接するトリベカパークで行われた。インドネシア進出を考えている15の日本ブランドが出展した。
 女子中高生の人気ブランド「オリーブ・デ・オリーブ」は、インドネシアでのフェイスブックのフォロー数が約5万4千人に上る。曜日ごとに違った話題を配信し、ストーリー性を持った内容で顧客の心をつかんだ。イベントで百着は販売できたという。
 同ブランドを展開する瀧定大阪の大畑昌弘インドネシア事業開発担当は「買う理由や買わない理由、告知を見て来たのかどうか、ブランド力を確認できた」とイベントを好感。「日本ブランドの知名度は低い。ポテンシャルを感じてくれたなら、ローカライズを地道に継続していく努力が必要」と強調。今後は実店舗が目標と語った。
 昨年末シンガポールに店舗の一部を借りて進出したストリートブランド「サブサエティ」と「SBCYスポーツ」を展開するエムトレーディングの畠山卓さんは「背丈などサイズが日本人に近い」と実感。現地生産かパートナーを見つけ販売していくかが課題という。ロックバンド「ワン・オク・ロック」が以前着用していたこともあり、音楽好きやアパレル関係者が多数訪れたと話す。
 着物の生地を使ったムスリムファッションブランド「ふく紗」と「ちはる・コレクション」を支援するムスリムファッション協会の折田真一・代表理事は「厳格なムスリムの人とそうでない人の趣向の違いや、どんな柄やデザインが売れるのかがわかった」と話した。金糸を使った西陣織を製造する加地金襴の鈴木教之社長は「インドネシア人の優しい人柄を知り、長続きするビジネスができそう」と笑顔を見せた。
 日本ブランド進出支援の商談会を主催した日本貿易振興機構(ジェトロ)の春日原大樹所長は「人と人が話をして、地道に探していくことが大事」と語った。(中島昭浩、写真も)

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