音楽でつながる 混声・女声・男声・吹奏・ソロ・カルテット
在留邦人の混声合唱団「サザンクロス」と女声合唱団「コール・ムティアラ」、男声合唱団「メールクワイヤー」は27日、南ジャカルタ・クニンガンのオランダ大使館内文化施設「エラスムス・フイス」で第4回ジョイントコンサートを開いた。約300席は満席で立ち見客もおり、子どもから大人まで歌や楽器演奏を楽しんだ。
初陣はコール・ムティアラ。気持ちを込め松田聖子の「瑠璃色の地球」など5曲を歌い上げた。続いてメールクワイヤーが、かつらやリボンなど小道具を使って「寿限無の嘆き」をコミカルに歌うなど5曲を披露した。サザンクロスは「ラスカル・プランギ」を来場者と共にインドネシア語で歌い、「ラユアン・プラウ・クラパ」は日本語とインドネシア語で披露するなど5曲を歌った。
コンサートには、西ジャワ州ブカシ市バンタルグバン郡の貧困層の子どもを支援する学校「アル・ファラー」から、約30人を初めて招待した。サザンクロスとメールクワイヤーが年3回ボランティアに訪れており、両グループの加藤一男団長は「日本人同士はもちろん、地元の人とのつながりも広げ大切にしていきたい」と話した。
バラエティーステージで
は、コール・ムティアラで指揮者を務めた亨子サキナジャワスさんがマリンバを披露。友情出演として、ジャカルタ・ジャパン吹奏楽団(OTJJ)も初めて出演し、「スーパーマリオ・ブラザーズ」など3曲を演奏した。
最後はOTJJの演奏にあわせ、来場者と一緒に全員で「ふるさと」を歌った。OTJJの早川智也代表は「インドネシアでまだ知られていない吹奏楽をより多くの人に知ってほしい」と話した。
家族4人で訪れたアンバルさん(42)は「インドネシア語でインドネシアの歌を歌ってくれたりしたのがとても良かった。子どもたちは日本のアニメや文化が好きで、一緒に楽しめた」と笑顔で話した。(毛利春香、写真も)