ささやかな楽しみ 隠れ家カフェ エクスキューズ・パティスリー
中央ジャカルタ・メンテンの住宅地にひっそりと現れるカフェ「エクスキューズ・パティスリー」。木を基調とした家具や小物がおかれたアットホームな店内は小さな隠れ家のよう。「人生にささやかな楽しみを」との願いがこめられたかわいらしいケーキが並ぶ。
ビジネスマンのアンドリューさんが2015年4月にオープンした。アンドリューさんはパティシエでなくごく普通のビジネスマンだが、特にケーキが好きでこだわりがあったという。「インドネシアにはフランスのような繊細で高品質なケーキがないため、なんとかして広めたいと思っていた」。オランダやバンコク、上海で働いた経験のあるインドネシア人パティシエと共にフランスのケーキを手本に作成し、最初は銀行の優先顧客向けにケーキを販売。これが好評となり、カフェをオープンするに至った。
ショーケースには10種類以上のケーキが並ぶ。スタッフのアンギーさんのおすすめ「ピエール」(4万3千ルピア)は、61%のダークチョコレートのムースケーキ。やさしいムースの中にしっとりとしたチョコレートのスポンジケーキと、さくさくとした食感のヘーゼルナッツ・プラリネが入っている。さらにパッション・フルーツのクリームがさわやかな味わい。コーヒーによく合う。
抹茶のスポンジケーキにバニラカスタードクリームとラズベリーのソースをはさんだ「アリス」(3万2千ルピア)や、マンゴーとココナツを使ったムースケーキ「エミリエ」(4万3千ルピア)も人気。サンドイッチなどの軽食もある。
コーヒーやスムージーの他にお茶もそろえており、ラベンダーがふんわりと香る「アール・グレイ・ラベンダー」やサクラ風味の緑茶など8種類から選べる。ギフト用として茶葉やインドネシア産のコーヒー豆、クッキーなども販売。配達もしており、ホールケーキ(27万ルピアから)を誕生日などの祝いごとのために注文する人も多いという。
店内にはテーブルが五つあり最大15人しか入れないが、緑あふれる中庭にテラス席があるため、のんびりと過ごせる。アンギーさんは「インドネシア人以外のお客さまも多いです。ここは大通りのタムリンに近いけれどとても静か。お友達とリラックスしてすごせますよ」と話した。ちょっとした空き時間に、気軽に立ち寄ってみてはいかが。(毛利春香、写真も)
Exquise Patisserie
住所 Rumah Cokro, Jl HOS Cokroaminoto N0.42A, Menteng, Jakarta
☎ 021・316・1413
営業 午前8時〜午後9時
ウェブ www.exquiseindonesia.com