「ヘビロテ」ビデオ披露 写真販売にファン殺到 JKT48
日本の人気アイドルグループ「AKB48」の海外初の公式姉妹グループとして、第一期生二十八人がメンバーとなった「JKT48」が十四日午後、中央ジャカルタのfXモール・三階アトリウムで、「ヘビーローテーション」のミュージックビデオを披露した。
ミュージックビデオは、メンバーが所属する高校の入学式に、クレオ(クレオパトラさん、一八)とシャニア(シャニア・ジュニアナタさん、一三)が遅刻してしまうというストーリー。首都圏の学校で撮影したもので、メンバーは高校の制服を着用している。ステラ(ステラ・コルネリアさん、一七)は「屋外でのダンスがあり、とても暑かったです。たくさん間違えてしまい、何テイクも撮りました」と撮影のエピソードを語った。
ミュージックビデオのほか、メイキングビデオも披露され、シーンが切り替わるごとにファンから歓声が上がった。
JKT48は「会いたかった」「ヘビーローテーション」の二曲を披露。その後、先月に続き二回目となる握手会を行った。前回から約百人増となる約六百人のファンと握手。会場の机の上には、ぬいぐるみや似顔絵など、ファンからのプレゼントが山積みに。メンバーは、プレゼントを持って撮影した写真を、簡易ブログ「ツイッター」に「ありがとう」などと投稿、感謝の気持ちを示していた。
トークショーでは、メンバー唯一の日本人で、インドネシア語を勉強中だというメンバーのレナチャン(野澤玲奈さん、一三)がインドネシアの言葉遊び「丸い塀の中でヘビがとぐろを巻いている」に挑戦し、観客の歓声を浴びた。
■「オシメン」に熱狂
会場では、メンバーの五枚一パックの写真を四万ルピアで販売した。メンバー二十八人のうち、五人の写真がランダムに入っており、JKT48メンバーと一緒に写真を撮ることができる権利の付いた「ワイルドカード」が当たるとの触れ込み。日本でも用いている、商品に権利を付けるビジネスモデルを早くもインドネシアで活用した形だ。一人十パックまでで、用意した五百パックが開始約一時間で完売となった。
フェイスブックを通じて知り、イベントに来たというエルフィンさん(一七)は、十パックを購入。「同じものが何枚も出てしまったけど、気にしない。『オシメン(一推しメンバー)』のガイダを当てることができた」と興奮気味に語った。