懐かしのゲームが集結 バンドンに1000種 ファミコン・プレステ・ゲームボーイ…

 マリオにドラゴンクエスト、ファイナル・ファンタジー、大乱闘スマッシュブラザーズ……。子どものころ夢中になったゲームを懐かしむ大人も多いだろう。西ジャワ州バンドンのチガドゥン・ラヤ・バラット通りの「ドキドキ・ステーション・ゲームカウンター」では、勢ぞろいした日本のゲームが楽しめる。キャラクターや音楽、ストーリーとともに思い出がよみがえる。    

 インドネシアで日本のゲームや漫画などをネット販売している「ドキドキ・ステーション」が、「実際に見たり遊んだりしたい」という客からの要望をきっかけにことし5月にオープン。徐々にゲーム数を増やしている。ゲームは2000年に発売された「プレイステーション2」以前に発売されたものをメーンに収集。スーパーファミコンやセガ・サターン、ドリームキャスト、ゲームボーイなど任天堂やセガ、ソニーが発売した家庭用ゲーム機はもちろん、ゲームカセットやソフトなど計千種類以上が集まる。
 ゲームセンターで見かけるアーケードゲームも2台あり、格闘ゲーム「ストリートファイター」やインベーダーゲームなど50種類を1回千ルピア硬貨で楽しめる。この2台以外は無料だ。また、アーケードゲームを家庭でも楽しめるよう作られた「ネオジオ」や、スーパーファミコンとして米国など海外でのみ発売された「スーパーニンテンドー」など、日本でも手に入りにくい高価なゲームもそろう。
 ゲームカウンターを立ち上げたアディティヤ・ライさんによると、30年以上前に発売された古いゲーム機やカセットもあるが、どれも故障していない。「日本のゲーム文化を保存するとともに、コピー品や模造品でなくオリジナルを使う大切さも呼びかけたい」。将来は「ゲーム博物館」を目指している。
 さらに日本のサブカルチャーが好きなコミュニティーの場にもしたいという。ライさんは「最近ではインターネット上で集まってゲームができるが、実際に皆で集まって直接顔を合わせて情報交換しながらゲームをするのが一番楽しい」と話した。
 ゲームカウンターはハワイ料理店「アイナ・アロハ」隣にあり、営業は毎週水曜と土曜の午後3時〜同9時。来年は水曜〜日曜も開く予定。(毛利春香、写真も)

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